ソフトスキルが伸びない理由。忍耐/抑制/否認/エゴ?
ソフトスキルを育てるには経験が必要。でも現実世界は、そんなにシンプルじゃない。
この記事では、心理学や英語なども学べるよ。主にノマドちゃんの経験、観察、学習による知識です。
関連するコメディ作品も紹介するね。
ソフトスキルが伸びない理由
「うまく席を案内してくれないと、お客さん取りこぼすから。」
「今キッチン忙しいから、うまくオーダーとってくれや。」
「あの人たちお得意さんやから、うまく対応してや。」
店長は「うまく」と言うばかり。すると、大抵のことはうまくはできない。
「うなくやってくれないとあかんで。」と怒られた。
それ、社会経験ゼロの高校生に、言う?
やり方を教えてくれたり、見本をみせてくれるわけでもない。接客スキルも、リーダーシップもない。てかあんた、ヤキトリ焼いてるだけ!パワハラ+コミュ障+インセル、でも気合いと運はある。「俺なんで彼女できへんのやろうな〜」を高校生に聞く、自分探し真っ最中の熟年。
と今では、ツッコミどころ満載の店長。でも当時ティーンの私には、ただ「はい、すみません」と謝ることしかできなかった。
サラリーマンにいやらしい目でお姉ちゃん呼ばわりされたり。いやいや高校生だぞオヤジ!とまぁそういう時代でもあった。えっ今もそうなの?
周囲に相談しても「がんばって続けてみれば」とかなんとか。つまり気合いでなんとかしろという環境だった。えっ今もそ…
この焼き鳥屋をがんばって1年以上続けた結果、ソフトスキルは育つどころか抑制された感じだった。社会では何事も続ける忍耐が重要だと教わったのに、続けた結果、自尊心は低下した。聞いてる話と違ーう!
つまり、ソフトスキルを伸ばすために必要なのは、がんばる・気合い・忍耐(根性)ではない
inhibition
American Psychological Association
the process of restraining one’s impulses or behavior, either consciously or unconsciously, due to factors such as lack of confidence, fear of consequences, or moral qualms.
抑制(読み)よくせい(英語表記)inhibition
コトバンク
① おさえとどめること。抑圧して制止すること。抑止。
② 心理学で、一度学習した条件反射や記憶の想起が、なんらかの原因によって生起しなくなること。また、その機能が減退すること。他の刺激と反応あるいは新たな学習が原因となることが多い。
抑制されたソフトスキルのその後
時間管理できない。朝起きれない。体調管理は気合い。優柔不断。持続力なし。勉強が嫌い。変人。パ二くる。精神不安定。自尊心かなり低い。大人の会話できない空気読めない。
20代の頃の自分もまた、運と気合いで足りないスキルをカバーしていたのかもしれない。言い換えると”がんばって”生きていた。
そこからソフトスキルを改善するには、長い年月がかかった〜。ハードスキルのように、構造的に学ぶことは難しいからね。
でもワーホリ経験を経て、さらに知識をつけ、30代半ばになるころ(店長と同じ年代)には、ニガテだったソフトスキルもかなり改善された。
朝はニガテだが一日の生産性は高い。充分な睡眠・筋トレ・健康的な食事。決断に省エネ。継続力あり。映画より本。自分公認の変人。パ二くらない。精神安定法の確立。健全な自尊心とエゴ。社交辞令、できるけどやらない(笑)。
今でも変人なことに違いはない。変わったことは、自分は他の人と違うことを理解し、それをきちんと受け入れたこと(Self-acceptance/Self-awareness)。
ソフトスキルは、
- 自分を理解し、
- それを認めて、
- 改善に取り組めば、
誰でも伸ばせる。完璧は無理だけど、改善できる。
自分を理解せず現実から目を背けると(denial)、成長はそこで停止する。むしろ抑制される。
「俺なんで彼女できへんのやろう(中年)。」それは、自分を理解することすら、できていないから。まぁ理解したところで、それを認めることはできないだろうけど(ego/narcissism)。
もちろん、男も女も関係ない。「年収1000ある男でないとダメ(私レベルの女は)。」と同じこと。
ということで、ソフトスキルが伸びないのは、精神的な要素も大きい。でも実際にスキルを育てるためには何が必要なのか。これは明日の記事で書くね。
最後に、おすすめシットコムを紹介しまーす。
90年代アメリカのシットコム『Frasier』。人間心理を学べるおもしろい作品。
『Friends』は、同じ時代の20代若者が設定だけど、『Frasier』は、ミドルエイジにフォーカスしている。日本では知名度がないけど、アメリカでは劇的に人気のある作品。
心理学的な用語がよく登場するのが特徴。なぜなら主人公は精神科医だから。
ただフレイジャー本人は、自分のことを理解していない、思考は子供。それを皮肉にしている作品。賢くてカワイイ犬、エディには癒される。
父親マーティンは愛されキャラだけど、人種差別・性差別・男尊女卑など、世代的な欠点を観察することもできる。あと3人のメインキャラがいるよ。
- Pretentious
- Condescending
- Phony
- Pompous
- Insecure
主人公の特徴はこんな感じ。
日本語で見るとかなりローカリゼーションされてる可能性も。少し英語ができるようになってから見るのがおすすめです。
“Dad, I’m a Psychiatrist. I don’t pretend. I confront. I resolve.”
Frasier
LOL!! またね~。