【海外で知ってしまった】出る杭は打たれるだけでなくズタボロにされる日本
こんにちは。 のまどちゃんです。
プライド月間ということで、自尊心【self esteem】について学んでみる。
今回は、こんな人に読んでほしい。
- 日本で疎外感や居場所がないと感じる
- 自分に自信が持てない、自尊心が低い
- 本当の自分を出す事ができない
- ゲイとして生きることがただ辛い
こんな風に感じてしまうのは、君が悪いのではないのだよ。日本という国、社会がいけないのだと、海外3大陸に住んだ私は気づいてしまった。
self-esteem
アルク辞書
【名】《心理学》自尊心、自尊感情、自己肯定感、良い自己評価◆自分の能力・価値に自信があること
【海外で知ってしまった】出る杭は打たれるだけでなくズタボロにされる日本
リアリティショー『Queer Eye』のエピソード「Crazy in Love」のメッセージが勉強になるので参考にしつつ、英語と共に深堀りしてみる。
この記事で学べること
- 本当の日本を知ることができる
- 本当の自分を知り変化させる方法
- Queerな人たちの豊かな英語表現
出る杭は打たれるのではなくズタボロにされる日本
The nail that sticks out gets hammered down
ショーではことわざ「出る杭は打たれる」がテーマとして用いられている。ただ日本と西洋の違いを日々観察している私からすると、日本は出る杭はズタズタのボロボロにされるが正しいと思っている。
ゲイとして生きることに苦しむ日本人のKan(27)さんと、Queerのメンバーの会話を見てると、つい息苦しくなってしまった。
Bobby: You don’t feel at home?
Kan: Not very much.
Bobby: Is this apartment or Japan in general?
Kan: I guess Japan in general.
Bobby: Why do you feel that is?
Kan: I don’t feel like I’m included into society often. Me being gay sometime I have a hard time and I don’t see Japan as a permanent residency.
「Home」という言葉、快適な場所という意味合いがある。ホッとできる場所ということ。でもゲイのKanさんは母国である日本がホームでも永住する場所だとも感じていない。
Jonathan: What makes you feel like you’re not welcome here?
Kan: I get questions about me being gay a lot. When I come out to people, I get gay sex kind of questions from everyone!
Jonathan: Your co-workers don’t know that you have a partner?
Kan: We don’t really talk about it. We kind of have some kind of distance.
ゲイセックスに関することを同僚やいろんな人に聞かれるってのは、本当にありえないよね。こんな質問ができるのは、ゲイの人を完全に軽蔑しているから。相手を尊敬してたら絶対にそんな質問しないから。
日本人の特徴は失礼な質問はズカズカするけど、本人が抱えている悩みや差別の事など、本当に話さなければいけないことは徹底的に避けようとするということ。これって図星じゃない?日本人はモラルがあると世界にアピールしてるけど、内情は低俗で無神経な人が多いのだよ。
日本をホームだと感じていない人はかなり多いと思う
のまどちゃんはワーホリでオーストラリアに住み、日本はホームではなく居心地が悪い場所だと感じ始めた。彼の言うように日本では人とのディスタンスを感じる。西洋では難しい話題も茶化さずに聞いてくれる人と出逢うのが、わりかし簡単だから。
「君は人と違う、言ってることがおかしい、変ってる、日本人ぽくない、変な奴」と子供のころから言われ続けた。別に気にしてなかったけど、そんな私でも自分自信を見失った時期がある。そのころ私の自尊心は崩壊したのだと思う。
若者がいくら目標を掲げても達成なんてできない日本
Kan: I am very good at setting and writing down a goal. But I’m not very good at fitting those into my life.
Karamo: What happens when you start to go forward with this Acheave board? What do you feel when you realize something like “I have all of those goals, but they’re not happening?”
Kan: I just erase them.
自分はこうありたいという目標をホワイトボードいっぱいに書くKanさん。でもほとんどは達成されずに消してしまうのだという。
今の状況を変えたいし自分を変化させたいけど、何をどうしたら良いのかよくわからない。自分もそうだったのでよくわかる。
その原因は、自分は自分の可能性を信じたいのに、社会から否定され続けることで、いったい何が正しくて何が間違っているのかもわからなくなっていまうからだと思う。
社会から「君はおかしい、異常だ、間違っている」とけちょんけちょんになるまで押しつぶされ、半分精神が崩壊した状態で、自分が何者なのかもよくわからない状態で、目標なんて達成できると思う?
社会という大きな大きな波が自分に向かって押し寄せてくる感覚、私にはわかる。一生懸命もがいたところで、その意思や目標は一瞬でかき消されてしまうのだよ。
幼少期や未成年にできた心の傷、 放っておいても治りません
差別やいじめ、偏見はどこにでもあって、それをゼロにすることはできない。重要なのはその後のケアだけど、日本社会は心のケアやそれに関する教育をまったく重視していない。
アメリカやカナダでは、心の調子がおかしいと思った人は、プロのカウンセラーにみてもらうという習慣がある。ドラマのシーンで見たことがない人はいないはず!
西洋ではプロによる心のケアってのが普通なんだ~と知ったときはすごくショックをうけた。人生でもっと早く知りたかったことランキングの10位に入る勢いだった。
Therapy
アルク辞書
【名】〔長期に及ぶ病気やけがの〕治療
心理療法
癒しの力、治療効果
英語のセラピーという言葉、治療を目的とした癒しだということだよね。
日本の癒しはその場しのぎに過ぎない
日本には癒しグッズなるものが無数に存在するけど、あれはストレス社会から逃れるための。もちろんお酒や薬物もそうです。
こういった癒しや依存は、その場しのぎで根本的な解決にはならない。日本に「癒し」という言葉がはびこる理由、それはストレスが多すぎてまともに生活できんわいーということ!
自尊心が低いのは君のせいじゃなくて社会のせい
家族の死・親の離婚・本人の離婚・性的虐待・イジメや差別など、アメリカではセラピーを受ける対象で、未成年であればマストになってくる。放っておくとその後の成長や自己形成に大きく影響してしまうと科学的に証明されてるから。※記事の最後に関連動画を載せてます。
西洋で、知識や教養のある人はセラピーや心のケアを重視する傾向にあり、無知な人は時間が解決するからと放っておく。お金がない人は無料で集団で受けたりす。アメリカドラマのみんなでサークルになって話すあれです。
心のケアが遅れてしまった最悪の結果が、鬱、自殺、薬物依存、ホームレスなどです。
Kanさんは5歳のころから偏見を受け27歳の大人になってもまだ苦しんでいる。そう、時間では解決できないということ。さらに性的指向を否定し変換させようとするのは危険なことで、カナダでは法律で禁じられているよ。
日本で打たれすぎてズタボロになった精神どうやって回復する?
日本ではプロのセラピー難しいと思う。ショーでは家の模様替えをしたり、外見を変えてみたりしてるけど、それもプロの助け無しでは難しそう。
のまどちゃんの一番のおすすめは、勉強すること。
歴史とか、心理学とか、英語とか、社会学とか、いろいろ学んでみたら低俗で頭の悪い人が言う意味不明な偏見とか中傷も気にならなくなってきたかな。勉強は、世の中の何が正しくて間違っているのかを判断するためにあるのだとわかった。
正しい知識や教育はネットさえあれば誰でも受けられるし、心が強くなるから試してみてほしい。無知なことは他人だけでなく自分も傷つけるのだと理解した。
もう一つは、いろんな価値観の人と会話してみるのもおすすめ。
日本にいる
- 外国人(いろんな人種)
- LGBTQの人
- 違う世代の人
- 障害のある人
普通の日本人とは価値観が違うから勉強になるかもしれない。私はスラム育ちとか、難民とか、そういう人たちと話して勉強になった。
ただし、自尊心の回復にはたくさんの時間もかかるよ
のまどちゃんは、27歳で海外移住が結果としてよかった。違う社会でいろんな価値観の人と出逢えて本当の意味で癒されたし、自尊心を取り戻すこともできた。ただし、日本社会のトラウマが完全になくなるまで4年くらいはかかったかな。参考までに。
心理学を学んでみたい人!おすすめ動画を貼っときます。
Monkeys and Morality: Crash Course Psychology #19