【プライド月間】個性はあってもいいけど出してはいけない日本

こんにちは。 のまどちゃんです。

日本には「個性を出してはいけない」という明確なルールが存在した。ワーホリ海外で知ってしまった本当の日本について書いてみる。

【プライド月間】個性はあってもいいけど出してはいけない日本

リアリティショー『Queer Eye』を参考に、個性を出してはいけない日本社会の真実を、英語と共に深堀してみる。

『Queer Eye』とは、アメリカのリアリティショーで、The Fab FiveというQueerの5人が、悩める一般人の人生改革を手助けするという企画。「We’re in Japan! 」シリーズは日本が舞台、水原希子ちゃんと渡辺直美さんも登場し、日本社会の現状をひも解いていく。

エピソード『Crazy in Love』は、東京在住27歳のゲイ男性のストーリー。Kanさんは日本でもイギリスでも偏見を受け、差別され、自信のプライドを取り戻すために奮闘する。

日本には個性を出してはいけないルールが明確に存在した

Tan: What do you think knocks your confidence?
Kan: I think people here don’t like being different. People want to be the same. That’s like a social norm. 
Tan: Do you like brend into the crowd?
Kan: I don’t want to but when I realize, I’m just being one of them.  Not being myself. 

What is it Like Being a Gay Man in Japan? | Queer Eye: We’re in Japan! | Netflix

「social norm」とは、社会一般の考え方やルールのこと。日本人は人と同じが好きだというのは間違っていて、真実は個性を出すことでのけ者にされるのが嫌だということ。この嫌悪感そのものが日本社会のノームになってしまったと感じる。

Brend into the crowd  Being one of them  Not being myself

これらの言葉でわかるように、日本では人と同じであることが正しくて、人と違うは間違っているとみなされる。だからKanさんのようにゲイであることも、私みたいに自分の意見を言ってしまう人も、普通でない=おかしい=間違っていると認識されてしまう。

”間違っているもの”は日本社会には必要ないので排除されてしまう。だから自分の個性を押し殺すのか、輪から排除されるかの2択を選ばなければいけない。

日本人が個性を出せる国は、日本でもアメリカでもない現実

Tan: Are you Kan in Japan or are you a more fabulous Kan?
Kan: I become a fabulous Kan when I go to Canada. Fabulous Kan smiles all that time.

本当の自分でいられるは、日本ではなくイギリスでもなくカナダだと言うゲイのKanさん。そしてそれに100%納得してしまった自分がいる。カナダのトロントやバンクーバーは、人種・宗教・性別に関係なく本当に誰でもウェルカムなのだと、豪・ドイツ・カナダに住んだ私は気づいてしまった。

母国である日本では疎外感を感じるまくるのに、皮肉にも異国のカナダでは安心感と居心地の良さを感じてしまうという現象が起きる。

ちなみにイギリスとアメリカは外国人嫌いの割合が高く、市民であっても見た目がアジア人というだけで白人より下に見なされてしまう。ただし、同じ人種同士なのに「日本人らしくない」という理由で社会からはじき出される日本は、これらの国と大きな違いはない。

Kan: I was most comfortable in Vancouver. Everyone is being themselves. 
Jonathan: Could you bring some of the qualities that you experience in Canada  and experiment with bringing them into your life in Japan?
Kan: I don’t know. I have been looking for a way.  I have the feelings inside and I just don’t know how to make it come out to my body. 

What is it Like Being a Gay Man in Japan? | Queer Eye: We’re in Japan! | Netflix

日本をよく知らないジョナサン(アメリカ人)は、日本でもカナダと同じようなクオリティの生活ができないかと提案してる。でも私はそれはかなり難しいのではないかと感じる。

カナダでゲイの人が自分を出せるのは、その受け入れ体制があるから。日本では家族や友人の強いサポートなしではホントに難しい。自分を出したがゆえに社会から徐々に排除され、気がつけば精神的に病んでしまう可能性が高く、日本で個性を出すにはそれなりの準備や覚悟が必要になる。

東京などで個性を出しまくる人たちは、実は氷山の一角に過ぎない。ほとんどの日本人は本当の自分を偽り、隠し、波風たてないように社会に溶け込んで生きてるから。

日本という箱の中で個性を出すという選択肢はあるのか?

Jonathan: When you are a person in your twenties, you have to explore, you have to experiment, you have to find what works for you. Getting stuck in a box, honey? Nobody grows in a box. We gotta get out of that box, step on the box, and use it as a vantage point to find out who we really are. 

What is it Like Being a Gay Man in Japan? | Queer Eye: We’re in Japan! | Netflix

ジョナサンはこう言ってるけど、個人的には日本社会そのものがボックスだと思ってる。自分という小さな箱から飛び出してしまうと、こんどは日本社会という箱の中で苦しむことになるかもしれない。その時のために、逃げ出す場所や自分を受け入れてくれる場所を用意しておく必要がある。

ワーホリでは、20代の人たちが海外で自分らしさを楽しんでる姿を目にしてきたけど、日本に帰国したら、また日本社会に溶け込もうと割り切っている人も多い。個性を出してはいけない箱の中で本当に成長なんてできるのだろうか???

この動画を見ると日本人の若い世代が個性を出せない理由がよくわかった。

この動画にもまた「social norm」 という言葉が出てくる。日本社会では「個性を出してはいけない」「みなと同じでなければいけない」と明確に言われることはなくて「みんなこうしてるからあなたもこうしたほうがいいですよ」と誘導される仕組みになってる。

その「Social norm」に従わずに個性を出してしまうと、企業に就職できなくなったり、社会的に弱い立場になってしまう。若い人たちが社会人としてまともに生きようと思ったら、個性を出すという選択肢はないということがわかる。

さらに個性を出さないことを、あたかも自分自身で選択しているかのように感じてしまう日本社会は、本当に毒されているなと日本を外から見ている私は思う。

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