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人としての成長を基準に決めるワーホリ年齢、5つの成長について

Image by becca-tapert via Unsplash

ワーホリで成長したい?でもどんな成長がしたい?

千と千尋の神隠し的な? 
竜とそばかすの姫的な? 
すずめの戸締まり的な?  

全部女性だな…。えーと、ナルト的なエルリック兄弟的な?これ古い?(笑) あーエヴァのシンジとか?ん〜あのキャラ成長したっけ…。

アニメやマンガがおもしろい理由は、主人公が成長するからなんだよね。でも成長っていろいろある。挑戦・失うこと・現実を知ること・仲間の価値、ほんとにいろいろ。

私が特に好きな作品は、風立ちぬ。大人も成長し続けるんだな〜と実感するよね。


今回は、人の成長段階の話。社会・哲学・人間心理・脳科学などいろいろ学べる。英語も学べるように関連記事やドラマ・本も紹介するね。

人としての成長を基準に決めるワーホリ年齢

ワーホリ経験で得られる人としての5つの成長と、その成長に最適な年齢はいくつだろう?と考えてみる。

ワーホリ・人としての5つの成長

  1. 生活の自立【10代~20代前半】
  2. 自己の成長【10代~30代】
  3. 金銭的な自立【個人差が大きい】
  4. 社会人としての成長【1を経て20代半ば~30代】
  5. 利他的な成長【20代後半~生涯にかけて】

人の成長はとても複雑。家庭環境や社会に大きく左右される。何歳までにどう成長するのか、狙いを定めるのは難しい。

現在は、人生の節目を達成できない人が増えている一方、他の利益を奪いのし上がる”青年実業家”などが、莫大な富を築く世界になった。Zuckerberging なんて動詞もあるくらい。

格差や不平等な世界だからこそ、自分の状況を理解しつつワーホリで成長してほしい。

ワーホリ1年の成長に何を選ぶ?

ワーホリには1年というリミットがある。たった1年で、全てに取り組むことはできない。

自分はワーホリでどう成長したいのか?と考え、渡航に最適な年齢を見極めるヒントにしてほしい。

ワーホリの成長で考慮すべき点

  1. 日本でも成長できる事なのか、海外でないと成長が難しい事なのか。
  2. 全てに取り組むことは難しいので、優先したい事を絞る。

1.生活の自立【10代~20代前半】

ここでの生活の自立とは、自己管理のこと【Self-managemen】。自分のことを責任をもってできること。生活をスムーズに進行する能力全般を意味する。

  • 片付け・掃除・ゴミ出し・買い物・料理・支払い管理など家事全般
  • 健康・時間・メンタルの管理
  • 人と協力できるコミュニティ力など

本来であれば10代〜20代前半で成長したいところ。ただし現代社会は複雑化しているので、自己管理ができない大人も増えている。人が上手く成長できない理由は、社会にあることも。

日本でできる成長と海外だからできる成長

家事や炊事は、日本で成長できること。さらに実家でもできる。

実家で親が全部やってくれる人は、Entitled・Narcissism 傾向になり、やってもらって当たり前〜になるので気をつけてね。ただし、実家で家事を分担させてくれない場合は、親側に何か問題があるのかも。自分のポジションを失うと困る~とか、そういうやつ。

自立の本質は、一人暮らしではない。自分の生活をマネージすることだよ。

一人暮らしでも、母親が訪ねてきて掃除したり、タッパーにおかず詰めてくれる家庭もあるよね。ありがたい話。逆に実家暮らしでも、自分のことは自分でやり、お年寄りの世話までする人もいる。

一人暮らしを自立や成長の基準にすることは、偏見や傲慢さに繋がるので気をつけてね。

生活の自立とは、自分のことさえできていればいい、ではない

ワーホリは、シェア生活が一般的。つまり協力する力が必須となる。シェア生活をすると、自分が掃除できないなど人に迷惑をかける、またはその逆もある。自分の分担ができても、人の分まで任されて断れない人は、それも問題。

シェア生活でコミュニケーション能力が低く、ストレスが貯まると生活に支障がでる。生活の自立は自己管理、つまりメンタルと体調管理も含まれる。

一人暮らしは得意だけど共同生活はできない。こんな人は、問題解決力・柔軟性・思いやりなどが育たない、または欠落している可能性もあるので気をつけてね。

自分一人でなんでもやる(Individualism)は、人への思いやりが欠け、結果としてナルシシズム傾向も強くなる。他人の状況や多様性を理解し対応する力も育てよう。

ワーホリで生き方の多様性を学び、自己管理が楽に

ノマドちゃんは、中学の頃から家事全般はできたのさ。片親だかね~。問題は、片付けと時間の管理ができない20代だったこと!自分はダメな奴なんだと、どん底に突き落とされたこともある。

でも実は自分の成長がうまくいかなかった原因には、育った環境・物質主義・ストレス・日本の社会ノームなど、ホントーに様々な要因があったのさ!

スマホもない時代だったし、社会や心理学を教えてくれる人なんているわけもなく、私の乏しい脳ミソで自分の問題を理解するなど、とうてい無理な話だった。

20代後半のワーホリで、生き方の多様性を学んでからは、楽に自己管理できるようになっていった。本当に、本当に、生きやすくなったのさ〜。(涙)

自己管理ができない=怠けているではない

現代は、生活がめちゃくちゃな人が増えている。理由は、精神的なものが多い。特にやることが多すぎてOverload している状態など。

自分の欲張りで多くを抱えこんでるなら、原因はナルシシズムにある。社会のプレッシャーで多くを抱え込み、自分の力ではどうしようもない状況の人もいる。

もし周囲の人が、自己管理できていない状況であれば、本人のエゴなのか、もっと深い問題なのか、じっくり見極める必要がある。

片付けられない現代人。海外でも社会現象になっている。
What to Do When Life Feels Out of Control

英語で学ぶ生活の自立

生活の自立に関する記事を抜栓したよ。サラ〜っとニュアンスだけでも掴んでみて。

7 Important reasons why kids should have chores 
子供が家事を手伝う最大の目的は責任感を学ぶため。チームワーク・尊敬(思いやり)・タイムマネージメントなども学ぶ。ナルシシズムとエンパシーは、両極にあるコンセプトだよ。責任逃れをする大人は、Entited・Narcissisim な傾向に。

Tips for Living With A Narcissist and Splitting Housewor
家事など自分の身分に値しない・人の時間を尊敬しない・誰かにやってもらうようにうまく誘導する(manipulation) 。これらはナルシシズの特徴。男性に多い。よくビジネスマンや起業家が、「家事なんかやってられませんよ、誰かにやらせておけばいい。」という発言。あれは典型的なナルシシズム。

日本人の場合は、マニピュレーションタイプも多い。うまいこと言って人にやらせる調子のいい人。あれ実はナルシシズムのサイン。

2.自己の成長【10代~】

ここでいう自己の成長とは、自分探しのこと。

自分はどんな人間なんだろう
本当のアイデンティティとは
どんな生き方をしたいのだろう

Erick Ericson の自我発達によると、アイデンティの成長は思春期に盛んになり、その後も成長を続ける。※自己と自我はちょっと違う概念だけど、シンプルに言うと自分のことね。

自分探しに翻弄されてる人、けっこう周りにいるよね?
「あ〜自分いったい何やってんだろ〜」「自分はこれでいいのか〜」
英語では、Identity crisis・Middle age crisis なんて言葉もよく耳にする。

日本でこの成長が難しい理由は、多様性が少ないから。日本は重めの協調社会。なかば強制的に人と同じ生き方をしなければいけない。難しい言葉だと Social Cohesion とか言ったりもする。

ワーホリで協調性の意味を学んだノマドちゃん

「成績は問題ないですが、協調性にかけています。3学期は協調性をがんばりましょう。」

小学校の通知書には、いつも協調性の3文字が。協調性ってなんやねん?と子供の頭では理解できず。まあ二十歳過ぎても、わからなかったんだが…。

ところが27歳ワーホリ海外経験を経て、協調性の本当の意味を理解し始めた。社会生活において協調性はとても重要。ただそれは多様性を理解した上での話。自分は人とどう違うのか、自分はいったいどういう人間なのか。自分を正しく理解して初めて協調することができる。

外側から日本を見ることで、自分のことも、母国のことも、理解できるようになる。

社会生活で空気を読むことは大切。ただし本当の自分を知らない場合、それは空気を読んでいると言わない。周囲に流されているだけ。自分のことを正しく理解し、初めて社会とうまく共存することができる。

本当の自分を押し殺して、むりやり型にはめ込む社会が、協調性なんて語ってるんじゃねー!失礼…。


自分を知ることで、時間とお金の使い方が上手になるのは言うまでもない。

自己の成長は、早めに成長した方が人生が楽になるので、ここを狙った20代前半のワーホリはおすすめ。すでに20代後半の人も遅くないよ。ノマドちゃんは27歳だったしね。(笑)

怖いのは、自分を知らないまま人生がどんどん進行してしまうこと。時計の針は、君の成長なんて待ってはくれないよ。

マイノリティーは早急にワーホリ

LGBTQ・障害を持つ人・片親育ち・低所得(貧困)・Divient・社会不適合者・引きこもり・見た目が人と違う・ハーフ・意見や考え方が違う・女性・通知書に協調性がないと書かれ続けた人(笑)。

マイノリティーは、日本という国では非常に生きづらい。保守的な社会だからね。ちょっとでも人と違うと生きづらいのさ。

辛い理由は、人と違うことの原因が自分側にあるのか、社会や周囲にあるのか、イマイチよくわからないから。もしかしたら、自分の性格が悪い可能性もあるじゃん。

海外で暮らすと、自分が人と違って苦しいのは、社会のせいなのか自分のせいなのか、判断できるようになってくる。

ノマドちゃんの協調性に関しては、自分が間違っていた部分と、社会が間違っている部分の両方を理解することができたよ。自分探し=本当の日本探しでもあるからね。

日本社会の間違いを簡単に変える事はできない。でも知識をつけることで、自分自身の認識を変える事はできる

自分探しの深みはこの記事で
ワーホリで学んだ自分探しのメカニズム、新バージョンの自分を発掘せよ
ワーホリだからできる本当の自分探し、自己中にならないための3つの要素

3.社会人としての成長【20代~30代】

社会人としての成長は、日本社会でしかできない部分と、海外でしか学べない部分に分かれる。国や地域により、社会人としての基準は異なるよね。

たださぁ、”社会人として”という言葉が乱用される社会では、何が本当の社会人なのか、よくわからないんだよね~。

10分前に出社して、一生懸命がんばってるフリして働いて、上司の下品なジョークに愛想笑い、韓国のアイドル可愛いっすよね〜とか言っちゃう社会人5年目?

ロリコンが社会人カテゴリーに入る国じゃん、日本って。社会人の成長ってなんなんだろうね?

自分で責任がとれるとか?いや〜それできない管理職多いでしょ。
時間厳守とか?会社は帰宅後にEメール送りつけて、個人の時間を奪いまくるよね?
会社のルールを守るとか?いやいや社会のルールやモラルを守らない企業、多くない?

ということでノマドちゃんは、現代社会の社会人の成長がなんなのか、正直よくわかりません。

ただ海外生活では、日本とは違う社会を深く観察することができる。①生活の自立と②自己の成長がある程度できている人は、海外で社会を学ぶ心の余裕があるかもしれないね。

海外の政治・社会制度・モラルなどを学び、日本と比べることで、本当の社会人とは何なのかが、見えてくるかもしれないね。

4.金銭的な自立【個人差が大きい】

一見ワーホリは、金銭的な成長のネックにみえる。日本でのキャリアに支障がでる可能性も高い。ワーホリの雇用形態はあくまでもフリーター(wage job)。この経験が将来のキャリアに繋がることは、ほぼないだろう。

ただし、金銭的な自立=立派にお金を稼ぐこと、ではない

お金の自立は、稼ぎ方+使い方+知識+認識。実はけっこう複雑。

億稼いでも、破産する人はたくさんいる。宝くじで大金を手にした人は、幸福度が低めというデータがある。多くのミドルクラス層が毎月の支払いに苦しむのは、収入と支出のバランスが崩れているから。

お金がない人は、お金があれば幸せになれるんだろうな〜と思うのさ。私も半分そう思っていた。でも、お金があるのに欲や嫉妬にまみれている人が多いのは、どうも府に落ちなかった。

金銭的な成長は、お金稼ぎの本質・お金の意味・自己の成長・幸福の本質など、多くを学ぶ必要があるよ。

ワーホリ経験や知識は、お金を稼ぐ事には直結しない

ワーホリ生活では、海外の社会制度・社会経済・自分探し・人の心理や考え方など、お金を理解するための知識をしっかり吸収してほしい。

安定的に稼ぐことは、日本国内にいる方が有利かもしれない。でも他の部分は、海外でないと学ぶことが難しい場合も。

企業の広告戦略・住宅銀行クレジットシステム・投資や預金・政治など。海外の社会を観察し、社会学・人間行動学・心理学なども学ぼう。


金銭的な自立は、①生活の自立と②自己の成長の後に、大きく成長する部分。個人差が大きい。①と②をパスした人は、ワーホリ海外で金銭的な成長に取り組み、それを日本での成長に繋げてほしい。

注意点として、収入の増加は個人の能力だけで達成できる事ではない。今の資本経済は、Meritocracy とは言い難いのさ。キャリアや収入は、社会環境・育ち・教育・運など、外的な要因に大きく影響を受ける。

自分の力だけではどうにもならない部分に固執すると、他の成長がおろそかになる可能性も。そこは気をつけてね。

5.利他的な成長【20代後半~生涯】

子供のころにさぁ、よく貧しい人のことも考えなさいって言われたんだよね。

そこで子供ながらにこう思うのさ。

自分が貧しいのに、他人のことを考えてる余裕とかないわ。自分より貧しい人をみて、今の自分の状況を満足しろって、どーいうこと?それって向上心なくない?むしろミドルクラス以上のマジョリティ層が、低所得層のことをもっと気づかってくれてもいいのでは。

ワーホリで海外に住んでわかったこと。それは自分の考え方が間違っていたということ。

自分よりも辛い状況の人のことを考える。人への思いやりを育てる。これは自分自身にとっても、社会にとっても、とても重要なの事だったのさ。

利他的な成長は、自分と社会両方のためにある

自分がどんなに辛い状況でも、人を思いやる心がなければ、人は傲慢になる。親の教えは、自分より貧しい人を見て満足する、ということではなく、自分が持っているものに感謝する気持ちを忘れてはいけないという意味だった。

閉ざされた日本社会で追い込まれた人は、自分を悲劇のヒロインだと認識し始める。これは危険信号。世界には、自分より苦しい状況の人が5万といて、自分と同じように苦しむ人も5万といる。

狭い視野で上ばかり見上げると、自分が持っている物が見えなくなる。人は感謝という機能が欠落すると幸福を感じなくなる。今持っているものに感謝し、その先の成長を目指すことが本当の向上心なのさ。

人への思いやりが欠落するとナルシシズムが増幅する。ヒトは群れで生きる生き物。自己中心的な人が増えると、社会や集団はなり立たなくなってくる。

利他的な成長は、真の大人になること

子供は自分のことだけを考える。成長するにつれ家族や周囲のことを考えるようになる。ただこの段階ではまだ利己的な成長。自分の利益とは関係なしに、他人のことを配慮できる人。これが真の利他的な成長となる。

例えば、自分に何らかの利益(見返り)がある募金やボランティアは、利他的だとは言えない。ビリオネアの多くは、政治に影響力を出すため・自分の名前を売るために慈善活動を行う。

利他的な成長はとても複雑。世界は複雑化している。自分が日本で正しいと思ってやったことが、他国の人を死へと追いやる。自分の選択や行動の一つ一つがトリガーとなっている。

利他的に正しいことは何か、そんなの一生考えても答えは見つからないかも。

じゃあどうする?複雑なことは全て無視して、楽しく生きる?
それとも利他的な成長を続けるために、学び続ける道を選ぶ?

成長を続けるのも止めるのも自分の選択。ワーホリで成長するもしないも君の選択だよ。

利他的な成長を学ぶならこの作品

ドラマ『The Good Place
本 『How to Be Perfect』by Michael Schur

このドラマはコメディだが、実際は哲学や倫理に関する内容。倫理は、考え続ける学問だから明確な答えは存在しない。多くの人は、答えがないことを考えるのがニガテだよね。私もそうだったけど、考えるクセがつくと、倫理や哲学はすごく面白いよ。

ドラマのクリエイター Michael Schur が書いた本も読んだけど、ユーモアがはまってウケた。でも倫理哲学だから内容は深めです。

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