人生の基礎マイルストーンを学び、ワーホリに最適な年齢を決めよう
ワーホリに最適な年齢を考える前に、まずは人生の基礎知識、マイルストーンの本質を理解してみてほしい。自分にとってワーホリや海外経験をする目的、タイミングを決める材料になる。
この記事では、哲学・心理学・社会経済学・使える英語などを盛り込んだよ。なるべくわかりやすく書いたけど、まあ意見やコメントくださ〜い。
英語学習は、あれこれ欲張らずに自分の興味ある話題を学んでね。
人生のマイルストーンを学び、ワーホリに最適な年齢を決めよう
“Do you know what’s milestone?”
“Ah…not really…no”
“A milestone is a major event in your life to mark your progress in life. Nowadays, most people of our generation don’t experience these milestones.”
“Oh!! I know that is called fu-shi-me in Japanese, but not for sure what really means about it“
ある日「マイルストーンって知ってる?」という会話に。心にグサッと突き刺さった。
私たちは、マイルストーンを失っている…!このコンセプトを正しく理解しないまま大人になる、そしてワーホリをするのはマズイのではないか。
マイルストーンの意味 英語でサクッと理解してみる
A milestone is a significant event in your life. Often a milestone marks the start of a new chapter. For example, the day you graduated from high school was a milestone in your life.
Vocabulary.com
つまり、人生の節目のこと。
日本語の節目よりも、英語マイルストーンの語源である道しるべの意味を見るとしっくり。
A milestone is a numbered marker placed on a route such as a road, railway line, canal or boundary. They can indicate the distance to towns, cities, and other places or landmarks; or they can give their position on the route relative to some datum location.
Wikipedia Milestone
マイルストーンとは、道路や線路にある印のこと。次の目的地までの指標となる。
“datum” は、物事の基準になるもの。ここでは目印になる中継地点を意味するね。
指標とは、状況を判断したり、物事を評価したりする際に基準となる目印です。
あしたの人事
ステレオタイプなマイルストーンと世界の社会経済
節目の典型例は、進学・就職・出世・結婚・出産・家所有・定年退職など。今の世代は、このステップ1と2すら通過できな状況だよね。おー寒気したッ。
日本は西洋化している。つまり欧米がこのステレオタイプの起源となる。ワーホリで豪・加・欧に住むと、日本の西洋化がクリアに見えるよ~。
以下は Eurostat のマイルストーン。EUだから欧州ね。
この節目を通過しない若い世代が増えている。それは日本も欧州も同じ。原因は、前世代が構築した社会システムにある。つまり私たち若い世代の責任ではなーい。
欧州のブーマー世代・日本では団塊の世代が、経済の核となる資源を湯水のごとく消費し、蓄積する問題は無視・後回しにした結果なのさ。一言でいうと良いとこどり。
富は富を生む、これが今の資本主義社会の法則。つまり先祖(親)の資産がある一定額を超えていると、指数関数的に富は増え、それに伴い貧富の差は拡大する。まず、このあたりの社会経済をサクッと理解してね~。
日本ではマイルストーンが欠落した状態を、「ゆるい」や「怠けてる」などと、”一部の人々”によって表現されるよね?英語圏でも「lazy」という言葉が使われるよ。
つまり、こんなステレオタイプな節目、別に通過しなくてのいいのさ。ただ問題は、節目そのものがなくなってしまった事にある。
マイルストーンがない人生はグデタマ寿司
節目がない人生は、良い意味での緊張感がない状態になる。のっぺり〜ぐで〜っとした、漠然とした時の流れが生じる。
- チャプターのない物語が永遠と続くような人生
- ベルトコンベヤーを回転するグデタマ寿司のような人生
あとこういう経験ない?
- あ〜自分いったい何やってんだろ〜モーメント(daydreaming)
- 目の前の世界がカラーを失いモノトーンに見える時
- 過去の記憶の一部が灰色で霧がかったように感じる
英語だとこんなイメージ:
monotonous・dull・tedious・uninteresting・flat・humdrum・unexciting・repetitive
際立った人生イベント(節目)は、キラキラカラフルに感じる。逆に時間の知覚(perception)がフラットな状態になると、自分の中の世界感がモノトーンのように感じる。
脳・神経・精神科学で、時間の使い方を学べるって知ってたぁ?
マイルストーンは人生の高保湿美容液
マイルストーンは人生にメリハリと艶、そして潤いを与えてくれる。高保湿の美容液なのさ。
マイルストーンのメリット:
- 人生にメリハリができ次の目標を設定しやすい。
- 今の自分が本当にやるべきことが明確になりやすい。
- 次の節目に向け目の前のことに集中でき精神的が安定する。
- 節目を達成することで自尊心が向上し生き生きとした人生が送れる。
マイルストーンを失った人の代表格と言えば、定年退職後のオヤジ。(笑)
私たちは、人生の最終目的地にたどり着くための指標を失っただけで、別に怠けているわけでも、緩んでいるわけでもなーい!定年後のオヤジもまた、高保湿美容液が足りてないだけ。
マイルストーンは人生のグズグズ先延ばしも改善する
マイルストーンを失うと、人生がグズグズするんだよね。
日本人の多くが日常的に悩むグズグズ先延ばし癖。海外社会でも苦しむ人が増えている。ストレス社会だからね。君だけじゃない。ノマドちゃんも苦しんだ…。
【Procrastination】
先延ばし癖は、主に心理学などで研究されている分野。単なる怠けが原因ではない。そして人生のグズグズを、怠けの一言で片づけるのは、原始的な考えなのさ。
複雑なので procrastination の原因には触れないが、 解消法はあるので安心してね。ノマドちゃんは、これを理解してからグズグズが解消した〜。
先延ばし癖改善の方程式:
細かい目標設定+ご褒美 【Step by Step+reward】
心理学・使える英語・人生スキル、一気に学ぶならこの動画。
Procrastination: Crash Course Study Skills #6
人生設計も同じこと:
マイルストーン=節目となるイベント(Step by Step)
リワード=卒業証書・昇進(給料アップ)・結婚(祝い)・子供(奇跡)・家
ただし、到達できない中継地点は、マイルストーンにはならない。
到達できない中継地点は、マイルストーンにならない
進学・就職・出世・結婚・出産・家所有、定年退職は特にオワコン。あのフランスまでもが…。
これらがほぼマイルストーンにはならない理由。言うまでもなく超ハードモードだから。たとえギリギリ到達しても、そこにリワードが伴わい場合は意味がない。なぜなら節目は、次の段階へのステップだから。
- 進学したのに就職できない(次の節目にいけない)
- 昇進したのに給料は上がらない(名ばかり管理職)
- 結婚したが関係はうわべのみ(不幸せは本末転倒)
- 住宅ローン30年…(マイルストーン重ッ)
たとえ到達して、もストレスまみれだと本末転倒じゃない?
英語: put the cart before the horse
もちろん、進学や結婚出産などすべて大切な節目だよ。達成できる見込みがあるなら、それを設定する価値がある。
ただし、達成率が低すぎるものにしがみつくと:
- 自尊心や自己肯定感(self-esteem) の低下
- 先延ばし癖(procrastination) の構築
- 学習性無力感(learned helplessness) → 死んだ魚の目
などの原因に。次の目標設定が難しい状態になり、前進する力を失ってしまう。
ただしマイルストーンの本質は、引かれた道を歩くことではない。定年後のオヤジが、それを証明している!
人生のマイルストーン、実は何でもいい。ワーホリでもOK!
進学・就職・結婚といったマイルストーンは、産業革命後の学歴社会が作り出したわりと新しいコンセプト。団塊の世代などは、たまたま引かれた路線に乗車しただけのこと。心理学を巧みに利用した広告やメディアの影響も強い。『Mad Men』見た?
そこでこう考える。
マイルストーン、好きに設定してしまえば良い。ポイントは以下だよ。
人生のマイルストーンを満たす条件
マイルストーンの本質は、幸せな生き方からズレないこと。
- 達成率が高いもの
- リスクとチャレンジがあるもの
- 自分自身が成長できるもの
- 外側からの期待があるもの
- リワード・ご褒美があるもの
- 次のステップ(節目)に繋がるもの
- 1年や数年単の期限があるもの
単なる個人の目標と節目が異なる点は、健康的なレベルのプレッシャーがあること。つまり外的な期待がかかる点も節目の特徴だね。簡単すぎる事は成長しない・達成感もないので、次のステップに繋がらない。難易度が高すぎることは達成率が低く、悪いストレスの温床に。それってポイントずれてるよね?
節目の本質を理解することで、ステレオタイプな節目に、これ以上ふりまわされる必要なんてない。
そこでノマドちゃん一押しのマイルストーンが、ワーキングホリデーというわけ。
出た〜!ワーホリマニア。てかワーホリの本質を理解してもらうために、この記事を書いたからさ…。 ワーホリは、20代やアラサーのマイルストーンになります。人生の節目のワンステップ、またはツーステップになる。
次はもっと具体的に、ワーキングホリデーのどの部分がどう人生の節目になるのか、という話。