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オーストラリア部屋探し/シェアハウス契約ルールと権利/ワーホリ必須知識

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Image by Patrick Perkins via Unsplush

オーストラリアのシェアハウスに関する契約や権利を学びます。

ワーホリ必須の社会知識です。英語・法律規則・心理学などをバランスよく学びます。

この記事の続きとなります。

オーストラリア/シェアハウスの定義

シェアハウスの定義は、Study with Australia (政府公式) を元に学びます。以下英語リーディングしてね。

  • シェアハウス (家)
  • フラットシェア (アパート)

2人以上で共同で生活する家やアパートのことです。

A share house, also known as a ‘flat share’ or a ‘house share’, is when two or more people rent a house or apartment together. Typically, each person will have their own private bedroom while sharing common areas such as the kitchen, living room and bathroom.  

How to protect your rights in a share house

シェアメイトの人数は、物件の大きさや大家との契約内容により様々です。

The number of people sharing a house will depend on the size of the property and what has been agreed with your landlord (the property owner).  

How to protect your rights in a share house

他のシェアメイトと共に費用や責任を分担して生活します。

You and your house mates (the people you live with) will divide the costs and responsibilities of the home.  

How to protect your rights in a share house

ここから先は、シェアハウスに関する、権利・社会常識・人間心理を学びます。

アコモデーションの基礎知識はこちら。

シェアハウス3つのカテゴリを理解しよう

入居時は、以下3つのどれに属するのか認識しよう。そうすることで、問題発生時の対処も可能になります。

まず、3つの違いを軽く理解してね。

  1. Co-tenancy
  2. Sub-tenancy (ワーホリ)
  3. Licence (ワーホリ)

Co-tenancy とは、複数の名前で賃貸契約(lease)をすることです。例えば、一人で賃貸契約を結ぶのは難しい人が友達と共同で部屋を借りる場合など。Lease に名前がある人には、それぞれ同等の権利が与えられます。

1は、ワーホリと関係ない内容なので、なんとなく理解すればOKです。ワーホリは、以下2つの知識が重要です。

Co-renting is when you and two or more people sign a lease either directly with the landlord or with an agent. This means that responsibility for the tenancy is shared by you and your house mates.

How to protect your rights in a share house

Sub-tenancy とは、借主(head tenant)が他の借主(sub-tenant)に部屋を貸すこと。いわゆる又貸しです。Sub-letting はオーストラリアで合法です。この契約は「Residential Act」で管理されます。

Sub-letting は、大家の許可が必須です。許可なしの場合は Tenancy laws が適用されず、何か問題が起きても、法や規制で守られない状態になります。そこは気をつけよう。

Sub-letting    
When you join an existing share house, one of the existing tenants can arrange this. This is called “sub-letting”. This is legal in Australia, but only if the landlord has given their permission. Without that permission, the sub-lease is not valid, and you aren’t protected by tenancy laws

How to protect your rights in a share house

Licence とは、借主の法的な権利(tenancy rights)がない状態を意味する。例えば、大家と一緒に同居する場合などは、licensee と見なされるケースが多いようです。参考元:Your lease agreement options

ワーホリの場合は、この licensee という状態になるパターンも多いかもしれない。そうなると自分の身を守る権利があまりない状態になる可能性も。

では、自分の契約ポジションを理解するには?

借主のとしてのポジションを把握する

シェアハウスの契約には、これらのポジションがある。ここから先は内容が細かいので、メモ必須です。自分に重要な部分をまとめてね。

  1. Landlord(貸主)private rental
  2. Tenant(借主)
  3. Head-tenant(借主または貸主)
  4. Sub-tenant(借主)
  5. Licensee(非正規の借主)

ワーホリのポジションは、②Tenant ④Sub-tenant ⑤licensee のいづれかです。

大家から直接シェアハウスを借りる場合は、大家に家賃を支払います。これは、「Landlord」と「Tenant / Licensee 」の関係性です。

Sub-letting の場合は、大家に部屋を借りている Head-tenant から借りる状態になります。ゆえに家賃は Head-tenant に支払います。Head-tenant は、全シェアメイトから集めた家賃を大家に支払う流れとなる。これは「Head-tenant」と「Tenant」の関係性です。

①Landlords と Tenants 、②Head-tenants と Sub-tenants 、両者は同じ関係性になります。つまり同じ権利や義務が適用されます。簡単に言うと、家賃を支払う相手(LandlordまたはHead-tenant)には、同じレベルの契約責任が伴うということ。

部屋を決める時点で、自分は3つポジションのどれに当てはまるのか、確認しておくと安心です。

シェアハウスのポジションを確認する【英会話】

部屋を借りる際は、契約相手が ①Landlord なのか ➂Head-tenant なのかを明確にしておこう。

部屋を見せてくれる人に、”Are you a landlord or a head-tenant?” と聞いてみる。もしどちらでもなければ、その人もシェアメイトですね。であれば、その人に ”Are you renting from a landlord or a head-tenant?” と聞いてみよう。

もし Head-tenant が契約相手の場合は、”Is this sub-letting permitted by landlord?” とか、”Does the landlord knows about this sub-letting?” と聞いてみる。もし”No”で無許可であれば合法ではないということ。つまり問題が起きても権利で保護されない状態になるね。大家に見つかった場合は、退去を求められる可能性もあります。

次に、契約者である Landlord または Head-tenant に、自分は ②Tenant ④Sub-tenant ⑤licensee のどのポジションなのかを聞いてみる。お金を支払う相手は契約者です。謎のシェアメイトに大金を預けないよう気をつけてね。

“I’ not so sure about my situation of this contract. Am I a tenant or a sub-tenant or a licensee?” 聞き方は状況により自分で工夫してくださいね。例文は参考までに。

ただ聞いたところで、誤魔化されることもあるかも。自分がどういう立場や契約なのかは、状況により異なります。困った時は、地域の「Tenants union」が契約状況を判断するサポートを行っているようなので、一応覚えておいてくださいね。一番下にリンクあります。

参考元:
How to protect your rights in a share house – Australian Government
Your lease agreement options – Domain(不動産サイト)

シェアハウスの保証金、ボンド (デポジット)

シェアハウスの入居時に支払う頭金を、ボンド又はデポジットといいます。保証金のようなもので、退去時に返ってくるお金です。

頭金は、正しく理解する必要があるので、別記事にしました。

シェアハウスは人間心理もマスト

貸主の性格を理解するのも重要です。シェアハウスの契約は、信頼関係でなり立つことが多い。法や書面がどうこうの前に、相手を正しく理解するソフトスキルが必要です。

こちらが常識の範囲で対応すれば、小さな揉め事は話し合いで解決できる場合が多い。

ワーホリ初期は、私もシェアハウスのノウハウなんて全く知らなかった!3大陸のワーホリ生活を通し、社会知識、人間心理、自分のことも全て学びました。法律や権利を学ぶのも、人間心理を学ぶのも、同じくらい大切なこと。バランスを取ってくださいね。

心理学の専門家の助言もおもしろいよ:A psychologist’s guide to choosing a great flatmate

シェアハウスに契約書はある?

ワーホリのシェアハウス契約は、口約束が多いです。ただし書面を用意する貸主もいると思います。その場合は、内奥をしっかり確認してください。清掃に関するリストなど、退去時の条件がある場合も。

  • Lease agreement 
  • Tenancy agreement

これは賃貸契約書の呼び名です。

契約書類を用意し、トラブルや不当な扱いを未然に防ぎたい場合は、「Sub-letting agreements」を州政府のサイトでダウンロ―ドできます。書面を印刷し貸主にサインしてもらう感じだと思います。他の「Lease agreement」も用意されてないか、各州のサイトでチェックしてみよう。政府リンクは一番したに。

長い間一つの部屋に住む人は、書面を用意した方が安心かもしれないですね。

契約書はちょっとハードルが高い場合は、自分でメモを用意しておいて、契約の内容をその場でメモし、それを相手に確認してもらうなど。または英語がうまく聞き取れないことを口実に、相手にメモしてもらうとか。書いて目で確認すれば記録が残るし、自分の発音や聞き取りの弱さを責められる心配もない。またはしれっとメモするだけでも。自分が契約内容を忘れてしまうこともあうしね。

”Sorry, hard to hear the English. It is easy for me if you write it down what you said.” “Oh, thank you.”

契約した日・お金を払った日と金額・住み始めた日・ルールや条件、相手の連絡先と時間帯。なんでもいいので細かくメモっておけば、いざという時に役立つかもしれない。自分以外の人も読めないと意味がないので英語でメモってね。

シェアハウスの契約時に確認すること

口約束も契約です。入居時は、以下の内容を確認してください。書面も同様です。

  1. レントとボンドの額「rent & bond」
  2. レント支払いの期日「due date」
  3. 部屋を借りる期間や更新日はあるか「duration of the lease」
  4. 光熱費(ネット含む) の支払い方法「utility bills」
  5. 住居の管理者は誰か「charge of home maintenance」
  6. 退去前の申告期間「leave notice」
  7. Head-tenant が退去を決めた際はどうなるのか

レント支払いは、2週ごと(fortnightly)が一般的です。毎週(weekly)や、月払い(monthly)を好む貸主もいます。

ボンド金額は、家賃の4週分など。大家にボンド返済の条件を提示されない場合、その概要は上記で説明した通りです。

光熱費は、レントに込みかどうかを確認します。込みでない場合は、使用した量で計算される場合も。入居前に大家やシェアメイトに金額の目安を聞いてみよう。

“Does the utility bills include the rent?”
”Can I ask the average costs of utility bills?” 

住居のメンテナンスをする人はいるのか、いるのであれば誰か確認しよう。これは、どこからどこまでが自分の責任かを明確にするためです。

自分が退去する際の通知期限も確認しよう。貸主によっては、退去時に代わりの入居者を探すことを条件にしている場合もあります。

シェアハウスを退去する

オーストラリア法律規制による退去時の条件は、分別のある範囲で清掃をすることです。

In most states, legislation stipulates a rental property should be returned to a “reasonably clean” condition upon vacating.

What rights do tenants and landlords have?

退去時は、まず掃除をします。それから鍵を返すと同時にボンドを受け取ります。貸主がまだボンドを用意していない時点では、鍵も渡さないほうが無難です。

急な退去が必要な場合は、ためらわず貸主に伝えよう。最短で出れる日にちを相談します。入居待ちをしている人がいる可能性も。代わりの入居者を探せばOKしてくれる大家もいます。そこは揉めないよう、うまく交渉してください。ここはソフトスキルの分野です。

同様に、貸主側の都合の立ち退きも、事前に知らせてもらう権利があります。長くその部屋に住む予定の人は、これも入居時の契約で聞いておいた方が良いでしょう。

清掃のアドバイス

清掃の度合いは個人の主観がによるよね。入居時は、部屋・キッチン・バスルームの写真を取っておくのがおすすめです。退出時に役立つかもしれない。

ノマドちゃんは退去する際、入居時よりも少しキレイにするラインを狙って掃除します。そうすることで掃除が足りないことも、度が過ぎる可能性も低い。

こだわってキレイな部屋に住んだなら、同じレベルの掃除をするのがフェアです。掃除ができないのなら、始めから緩そうなチェアハウスを選んだほうがいい。自分はホテルを選ぶ客ではないことを自覚し、自分のレベルにあった部屋を探そう

シェアハウスの交渉術

法や権利を学ぶのは重要です。でも困った時にいきなりそれを振りかざすのは、社会人として未熟です。契約どおりにいかない時は、まず相手と話し合い、交渉するソフトスキルが必要です。

もし貸主が理不尽または契約を破った場合は、まず話合いをします。それを聞かない相手でれば、自分の権利や法律を提示して警告します。社会人の交渉は2段階です。ただし身の危険を予測できる場合は、密室や相手と二人きりになる状況の話し合いは避けたほうがいいでしょう。

逆に自分が契約に従えない場合は、こちらの状況を理解してもらえるよう、まずは相談。そのためには日頃の信頼構築が大切です。もし自分の信用度がゼロであれば、貸主が要望を聞いてきれなくても文句は言えない。自分のソフトスキル不足です。会社で働き始めても同じ問題でつまずきます。ソフトスキルは改善できるので大丈夫。

ワーホリのシェアハウス契約は、権利や書面で守られにくい。

ただし相手は人です。人を正しく見極め、良好な人間関係を築くことで、大体の場合、大きな揉めごとは避けることができます。貸主もできれば面倒は避けたい。ただワーホリは、外国人とし弱い立場にあり、社会人としても未熟な年齢です。自分の権利を学ぶことは必須となる。

自分の不手際でボンドが返金されない場合は、ソフトスキルが足りないことを自覚し、その経験から学び成長すればOKです。ワーホリは、失敗を積み重ねるための経験です。

貸主に嫌がらせを受けている、ボンドを返金してくれないなど、外的な要因を自分で対処できない場合は、サポートを求めてください。一人で悩む必要はないよ。

シェアハウスの問題はサポートを利用しよう

上記で説明した自分のポジション+契約の状況は把握していますね。まずそれが前提です。

自分の状況にどのサポートが対応しているかは、専門家でなければわからない。なので自分一人で判断せずに、プロに聞いてみることも大切です。いろいろ調べると英語も伸びるしね。

たとえ「Residential Tenancies Act」が適用されなくても、「Consumer Claims Act」や「Boarding House Act」など、分野の違う権利で守られる可能性もあるようです。法律っておもしろいよね。上記で説明したメモ書きや書類、写真も役立つかもしれない。

例えば「Tenants’ unions」「Consumer affairs agency」などの団体があるようです。

州ごとの専門機関です。Study Australia から引用しました。

大家に差別を受けたかなと思った場合は、Australian Human Rights Commission へ相談を。

If you believe you have been discriminated against by your landlord, you can contact the Australian Human Rights Commission for advice or one of the legal bodies listed below.

How to protect your rights in a share house

ノマドちゃんができるサポートはここまでです。この他にも調べてほしい内容があれば、詳細つきでコメントくださいね。それでは〜。

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