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オーストラリアシェアハウス/頭金ボンドのルールを理解し不安を解消

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Image by Gabrielle Henderson via Unsplush

「先にボンドを払って」と大家に言われ、そのまま払ってない?
大家からパワハラを受け、ボンドが返ってこない不安を抱えてない?

大丈夫、不安は知識で軽減できる。オーストラリアシェアハウス、ボンドのルールを学ぶね。

ここでは自分の権利・英会話・人間心理を総体的に学びます。ワーホリ生活は、状況を正しく判断しなければ危険も伴います。論理と感情の理解はどちらも大切、バランスよく学んでね。

注意点:前半は権利の話をしますが、法律とDefacto(実情)は違うものだと認識してください。物事は、白か黒で判断せず、柔軟に対応してください。ソフトスキル重要です。

以下記事と連動しているので合わせて読んでください。

オーストラリアシェアハウス/ボンド支払いのルールを理解

シェアハウスの入居時に支払う頭金を、ボンド(デポジット)といいます。保証金のようなもので、退去時に返ってくるお金です。ボンド金額は、一般的に家賃の4週間分です。

A rental bond is a security deposit paid at the start of the tenancy. Your bond money should be held by your state or territory’s rental authority, arranged by using the official forms. This will legally protect you and your bond money.  

The bond will then be paid back to you when you leave the property, unless you still owe rental payments or if there is some damage that you are responsible for.

Know your rights: Bond

もう一つの頭金はレントの先払いです。大家は頭金として、最大4週間分を請求できます。

頭金は、ボンド(保証金)とレント(前払い)、この2つのみです。もし鍵代や○○代など、余分な頭金を求められた場合、話がわかりそうな相手であれば、以下ページの「Please not」の部分を見せ、こちらの権利を説明するのも一つの手です。

Please note: The only fees you need to pay are the bond and four weeks’ rent in advance after you sign the lease (contract). You do not need to pay an upfront fee for things like a “background check” or “inspection fee” before you move in.

Know your rights: Bond

ボンドを支払うタイミングを見極めよう

一般的な賃貸契約の場合、契約書にサインをしてからボンドを支払うのが規則です。ただしワーホリの場合は、口約束で部屋を借りる場合が多い。

「カギはまだ渡せないけど、ボンドは今支払って。」みたいな大家もいます。契約の証拠が何もない状態で、先にボンドを払わせるのは違反行為です。

ただし法律と現実(de facto)は異なる。口約束で相手を信用するかは自分の判断です。確証なしでお金を払い、後に困ることになっても、それは自分の判断であり責任ですね。下の英会話の欄も参考に。

Landlords cannot ask for bond money (‘the bond’) before you sign a lease. It is important to have the contract signed first to protect your rights as a tenant under the law.  

Can my landlord do that?

ワーホリで契約書がない場合は、頭金と部屋のカギを物物交換すると同時に、その鍵が部屋のドアとマッチしているかを確認すること。これは最低限できることです。ボンドフォームも参考に。

契約書も鍵もない状態でボンドやレントを支払う。それで友達がたまたまうまくいったからといって、自分も同じだと思わないでね。生存者バイアスには気をつけよう。

ボンドは誰に支払う?

ボンドを支払う相手は誰か。それも理解しておこう。

  1. Landlord 
  2. Head-tenant
  3. 謎の人

契約では自分が誰を相手にしているのか、明確にしておいてね。

Landlord の許可がある Sub-letting の場合、Head-tenant が、ボンドやレントを徴収することができます。

ボンドを徴収した Landlord または Head-tenant は、その内容を州機関に申告し、さらに Tenant (借主)に領収書を渡すことが原則のようです。一応、規則上はそうなっている。軽く理解しておこう。

ただ現実は、カジュアルな契約の場合、こちらが何も言わなければ、領収書が用意されることは稀だと思います。ボンドフォームも参考に。

If the landlord gives permission for the sub-let and the head-tenant takes a bond from you, it’s the head-tenant’s responsibility to lodge it with the relevant state body and provide you with a receipt. However, most of the time you can lodge it yourself online.  

Make sure that the head-tenant doesn’t hold your money themselves. You will have no legal protection when you leave the home if they refuse to refund it to you.  

How to protect your rights in share house

また、許可なし Sub-letting は合法ではありません。もしトラブルが起きても、権利で守られない状態になります。

ボンドフォームとは

領収書や契約書など、書面がない状態で大金を支払うのは誰にでも不安なこと。

Sub-letting で ”Head-tenant” に支払いをする場合、その人がちゃんと正規の手続きをするのか、または大家に支払いをしているのか、不安な場合もある。

そこで各州では「official bond form」を用意している。もし余裕がある人は、前もって準備しておくと安心でしょう。何ごとも社会勉強です。

Tips!
If you join an existing share house and one of the tenants (housemate) asks you to pay them the bond directly, this will not protect your money legally – use the proper forms instead. You should also make sure that your housemate contacts the real estate agent or landlord to put your name on the lease agreement.  

Know your rights: Bond

If you are renting directly from a landlord in a private rental arrangement, the landlord should ask you to fill out an official bond form. They must lodge the form with the local rental bond authority within 10 days of you moving in to the property and give you a receipt to show this has been done. It is a legal offence not to do so, so ask to see it if it is not provided. 

Know your rights: Bond

参考までに、⁅Australia bond from⁆ で検索した結果をつけておくね。各州で内容が異なります。私は詳しく調べてないので、概要を調べてみてくださいね。もしコメントで要望があれば、詳細を調べ記事にしますね。
NSW: Claim bond money form (PDF)
VIC: Notice of Tenant Initiated Bond Claim / Request for Final Inspection And Bond Refund (PDF)

ボンドが返金されないことはある?

おおいにあると思います。

ネット上は、スキャム・レイシストの生息地です。無知とピュアは彼らの大好物だね。部屋探しだけでなく、安易な契約でお金を失う人は5万といます。必要なのは、英語力ではなく社会知識です。

ノマドちゃん自身、ワーホリ3ヶ国でボンドが返ってこなかった経験はない。言い換えるとラッキーだった。それだけ。でもボンドが返ってこないかもと精神的に不安になったことは何度かある。それはセクハラ・パワハラ・差別が原因です。

例えば、大家からベッドインの誘いを断った後は、ボンドが返ってこないなど嫌がらせに合うのではと精神的に辛い状況に。不安は時間とエネルギーを消費し、お肌にも悪い。日本人の友達も、大家とのトラブルで不安を抱えている人たちがちらほら。もし正しい知識があれば、あんなに怯えずに済んでいたはず…。

ボンドが返金されない正当な理由も、サクッと理解しておこう。

大家がボンドを返金しなくてよい正当な理由

前提として、Landoad (大家)の個人的な理由で、ボンドの返金を拒むのは違反です。以下のような場合は、ボンドが返金されない可能性もあります。

Tenant (借り手)が:

  1. 家賃または光熱費の未払い
  2. カギを返却しない (鍵穴を変更した)
  3. 通常使用の摩損や摩滅を越えるダメージ (wear and tear)
  4. 常識的な清掃を怠った (reasonably clean condition)
  5. シェアハウス所有物の持ち出し(物を盗んだ)
  6. 賃貸契約の前倒し

※規則は州により異なります。契約書(tenancy agreement)がある場合は、その内容に従う必要があります。6は、あまりワーホリに関係ないが、1~5は常識の範囲ですね。

家具や家電は丁寧に取り扱ってね。壊れかけてるものがあれば、事前に報告すると安心です。普通に使用して壊れた時はしょうがない。自ら報告しよう。大家もバカではないので、ウソをつくと見抜かれる可能性も。信頼関係は大切です。

注意:Tenant がクリーニング業者を手配する義務はありません。貸主に実費でクリーニング業者の支払いを求められた場合、自分にその義務はないと覚えておこう。

上記は専門家のアドバイス Common reasons renters lose their bond を元にしました。

常識のある大家の場合、ちゃんとカギさえ返せば、多少のことは見逃してくれるので大丈夫。ただし相手がルールマニアの場合は、あら探しをされるので、そこは人を見極める力が重要ですよ。

論理と人の気持ちは、バランスが重要

権利や法律などの知識は、トラブルが起きた時に必須です。お金を貯金するのと同じことだね。知識はいざという時のための貯えです。

とはいえ、シェアハウスの基本は、人と人との繋がりです。大家と良好なコミュニケーションをとり、互いの状況を理解することが前提です。

人間は完璧ではない。大家がヘマをすることもあれば、自分が部屋のルールをミスすることもある。そこに悪意がなければ、まずは話し合いで解決するのが大人です。もちろん悪意がないからといって、同じ失敗を何度も繰り返したり、相手を見下す態度には気をつけなくてはいけない。

相手が度を越える違反をしたり、パワハラやセクハラで、こちらに大きな精神被害を与えた場合は、ノマドちゃんブログで学んだ知識を活かし、自分のお金や身を守るために行動してください。

感情に支配されてはいけないし、知識や論理をひけらかすのも賢いとは言えない。何事もバランスです。ノマドちゃんブログで、哲学や心理学を学ぶのはそのためです。

ボンドと英会話

部屋を探す際は、自分の精神状態の把握+知識が必要です。

部屋がなかなか見つからず、せっぱ詰まった状態になると、人はまともな判断能力を失います。まずは自分をデスパレートな状態に追い込まないことが大切です。恋愛も同じだよ。イケメンが精神が弱っている女を騙すのは簡単だからね。

ボンドや頭金を払う際の会話術を参考にしてね。

免責条項:以下はワーホリのために考えた会話文であり、法律や規則に基づくものではありません。これをしたからといって、お金や権利が守られる保証はありません。

大家に、“Do you have the bond now?” と聞かれ、

“Yes, I do. Can I have a key?” と答えてみる。

“No, I can’t give you the key now. Another tenant is still staying in the room. I need to make sure that you don’t change your mind later. So I need the bond now. Don’t worry. I’ll give you the key when the person is left.” みたいな感じで切り返された時、

(”How can I know YOU don’t change your mind.” ) 心の声。これ言っちゃダメ(笑)。

どう、ここでボンドを支払う?

まぁ部屋もちゃんと見せてもらい、他のルームメイトにも会い、大家のFBや連絡先もあれば、大丈夫な感じはするよね。うん、実際は大丈夫な場合も多い。

ただし保証はない。支払った後に、”You haven’t paid the bond yet.” とか、”Who are you? I don’t have room for you.” とか言われたらどうする? ボンドを支払った証拠はどこにもないよ。連絡すら通じないかも…。そこでこう切り返す。

”Sorry, I can’t pay a bond without a key. Do you have a spare key? I won’t move in while the person is still there. When will the person leave?” とか、
”Can I pay from the bank account?” とか (支払いの証拠を残したいなら) 、
“I will pay the bond when I get the key.” とか、
“Ok, no problem. I have a bond form here to sign. So I can pay it now. When can I move in?”とか。

相手に優位な状況で支払いを求められた場合は、サラっと対応しよう。敵対心がある感じは出さずに、自然な感じで。相手も悪気はない場合もあるから。

こちらの言葉をきちんと聞いてくれる人は、分別がある人の可能性が高い。逆に嫌な顔をする人は、こちらをリスペクトしていない証拠。”What? you don’t believe me?” みたいな態度を取る人は、君を見下している。レイシスト・マニピュレーション・パワハラをするタイプなので、そもそも関わらないほうが無難です。赤の他人を信じる義理はどこにもない。

確証なしでは支払えません。これは当たり前のことだね。

でも知識がないと、何を言い返せば良いのかわからない。ゆえに英会話力よりも、知識と専門用語を理解する方が大事なのです。単語を並べれば相手はだいたい理解する。難しければ、ここで紹介したリンクページを相手に見せてもOKです。公式ページや専門家の文章を見せることで相手も理解しやすい。

英語力の低さや、外国人であることを理由に文句を言う人は差別的な人のサインです。気をつけてね。

ボンドの社会知識はここまで。参考元をつけておいたので、用語や知識を学んでみよう。

ボンド知識リンク一覧

もし自分で読めなくても、困った時は、英語ができる人に読んでもらうなど活用してね。

Study Australia (Australia Government)

Domain (不動産サイト)
Study Australia より詳しい内容です。

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