Credit card payment transaction

カードサーチャージとは?オーストラリア・カナダのクレカ事情で学ぶ社会経済

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Image by Towfiqu barbhuiya via Unsplash

いきなりだけど、自由の本当の意味って知ってる?

自由の本当の意味、それは選択肢があること。選択肢がない状況へ追い込まれた時、人は自由を失う。

これを頭におき、カードサーチャージという概念を学んでみるね。

この記事はお金の話、つまり社会経済の話です。

カードサーチャージとは?

カードサーチャージとは、オーストラリアやカナダなど一部の国で始まっているカード支払いに関するルールのこと。英語では「Card surcharge」となる。

「Card Surcharge」とは、カード会社が加盟店から徴収する「加盟店手数料」を、加盟店が客に請求する金額(数%)そのものを示す。

カードサーチャージの概念は、「加盟店手数料」の一部を客に負担してもらうかどうかを、加盟店側が選択できるというもの。

うん、この説明ではピンとこないよね~…。ではなぜピンとこないのか。理由は、この説明にはカード利用者にはわからない、専門用語や知識が含まれているから。

そもそも「加盟店手数料」の意味を正しく理解しなければ、カードサーチャージを理解することはできない。

「加盟店手数料」とは?

クレジットカード会社と契約してクレジットカード決済を導入するお店は、「加盟店」と呼ばれます。消費者が加盟店でクレジットカードを利用して商品やサービスを購入する際、加盟店はカード会社に手数料を支払うことになり、これが「加盟店手数料」です。

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日本では、「加盟店手数料」を客に請求することは禁止されている。

クレジットカード決済時に加盟店手数料分を上乗せした金額を消費者に請求する行為は「チャージオン」と呼ばれ、「加盟店規約」で禁止されています。

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しかしオーストラリアやカナダでは、この「加盟店手数料」を客に請求することが認められている。それが「Card Surcharge」という概念です。繋がってきた?

日本の名称「チャージオン」→ 禁止されている。
英語の名称「カードサーチャージ」→ 認められている(豪や加)。
※同じ概念だが、日本と海外では名称が違うようだ。

ここで「あー日本では請求されないのか、じゃ自分には関係ないや。」とホッとした君!

自分中心で世界が周っているのでは?
または視野が狭~状態?
または社会経済を理解するための論理的思考が欠落してる?
ってことで次を読んでみて。

「加盟店手数料」は、庶民が互いに足を引っ張る仕組みになっている

客がカードを無料で利用できる理由は、カード加盟店がその手数料を全負担しているから(日本では)。君がカード払いをするたびに、加盟店は数パーセントの利益を失う。

加盟店手数料の手数料率は加盟店とクレジットカード会社の個別契約となるため、一律で決まっているものではありません。加盟店手数料率は「商材の種類・業種」や「売上規模」などで異なる傾向にあります。

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たとえば、全国チェーンのコンビニエンスストアなどは1%前後と言われていますが、個人経営の飲食店であれば4〜7%と、大きなきがあります。

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いや〜すごいね。腐敗感が半端ない。

論知的思考のある人がFinance&Roboticsさんの記事を読むと、「加盟店手数料」は、小規模経営者の選択の自由を奪う仕組みになっていると認識できる。

商店のおばちゃんに「できればキャッシュ払いで」と、鋭い目で言われた経験ない?おばちゃんがストレスを貯めている理由は、選択肢を失ったから。

今の資本主義のシステム上、小規模ビジネスが縮小することでOligarchyMonopolyが拡大。庶民の生活はさらに困窮する。まぁ、理論上はこうなる。※政治も絡むので、実際はもっと複雑だけどね。

カード利用が悪いとか、個人のモラルが欠けていると言っているわけではない。私もカードを利用する一人であり、日本のカード利用率は拡大し続ける。それはなぜか?

利用者はコストを払う必要がないから、だよね。繋がってきた?

君がクレカのポイントがチャリーンと増える傍ら、細々と経営する店のおばちゃんは、コルチゾールの分泌量が増加、大手企業の役員は、絶対に損をしないポジションを確立。庶民が互いに足を引っ張りあう社会構造へ。

「加盟店手数料」を負担してまで店がカード支払いを導入する理由とは?

理由は、選択肢がないから。

「加盟店手数料」を負担してまで店がカード支払いを導入する理由は、店側にも大きなメリットがある…というのはクレカ会社の説明。実際は、選択肢がないというのが店側の理由だろうね。

今の資本主義システムは、根本的に、誰かが得をすると誰かが痛みを伴う構造になっている。

カードのポイント還元は「加盟店手数料」で補われている。証拠に、ポイント還元率が高いカードは、「加盟店手数料」の設定額も高くなっています。

カード会社は自らがポイントを還元しているかのようにプロモーションするが、実質は加盟店(お店側)がポイントを負担している。加盟店側に、ポイント還元をするしないという選択肢があると思う?

店がポイントを還元しているが、賞賛され儲かるのはなぜかカード会社っていう…よくよく考えると醜いシステムだね…。

ちなみに英語で、”take credit for something” という表現は、手柄を横取りするという意味になる。

いったい誰が何の目的で文章を書いているのか。そこを理解しないと論理的思考が欠落する。
参考①:あなたが貰っているクレジットポイントの正体!
参考②:ポイント原資は誰の負担?還元の仕組みを理解して賢く買い物しよう

オーストラリアでは2003年からカードサーチャージが始まってる

オーストラリアでは2003年に、加盟店がカードサーチャ―ジを客に負担してもらっても良いというルールができた。つまり、店側が選択することができる状態に。
引用元:The Removal of No-surcharge Rules 

オーストラリアで、料金にサーチャージが加算される場合とそうでない場合がある理由は、店やビジネスがそれを選択し決めているから。ただし客側が支払い方法を選択できることが原則となっている。客は、カード払いでサーチャージを支払うという選択と、キャッシャ払いでサーチャージを支払わなくて済むという複数の選択肢がある。

オーストラリアでは、自分(客側)がカードサーチャージを負担することは、フェアだと認識している人も多い。

問題点は、カード決済しかできないサービスが客にサーチャージを請求するパターン。

例えば、海外旅行の航空券や旅行の手配など。カード支払いというオプションしかないサービスが、サーチャージを加算する場合、事実上、選択肢がない状態に。

本質は、そこに選択肢があるのかどうか。フェアとは、選択の自由があるかどうか。

最後にエマワトソンの言葉をどうぞ。

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