海外の格安ユースホステルで遭遇する人たち7選【ステキな出会い必ずあります】
こんにちは。のまどちゃんです。
日本人をほぼ目にすることのない海外のユースホステル。そこにはどんな種類の人達が滞在しているのか?映画みたいなステキな出会いは本当に起こるのか?
今回は、海外ユースホステルのあるあると共に、自分が経験したステキな出会いというのを書いてみる。ホステルは安く泊まれるだけじゃない、そこには必ず人生を変える出会いが待っている。うん、ほんとに。冗談抜きで。
海外の格安ユースホステルで遭遇する人7選【ステキな出会い必ずあります】
ホステルに滞在すると、アジア人というだけでマイノリティになる。たいして英語もできない日本人なんて、ポツリと浮いても、まったくおかしくはない。
ビビるよね、見た目も言語も違う人たちの中に飛び込むのって誰だって勇気がいる。だからビビッてもいい、ダサくてもいい、というかダサいに決まってる。でも飛び込んでみてほしい。なぜなら、低い予算で海外旅行を満喫できるだけでなく、そこには思いもよらない出会いが待っているから。
海外ユースホステルで出会える人ってこんな人7選
まずは、こういう人いるよね~っていうあるあるパターンを紹介してみる。
①俺たちイケてるぜオーラを出すヨーロピアングル―プ
必ず目にするであろう、ラウンジでくつろぐヨーロピアンの若い男女たち。団体客なんだろうか?なんて思っていたら、バックパーカーの寄せ集めだったりする。ヨーロッパはもちろん、ワーホリやBPの多い豪やカナダでは、一度は遭遇するだろう。
”Hey, guys”
なんてサクッと言ってその輪に入れた日には、なんてクールなんだろう。こんな妄想をしながら、でかいスーツケースをゴロゴロ、ビビり遠目で彼らを眺めるのが日本人のお決まりのポジションだ。
次は流暢な英語で ”Hey, guys. How you doing?” とサクッと言ってやろうと思う。
②インスタから飛び出たような美男美女の白人カップル
ショートパンツを履いて惜しげもなく肌を見せつける、スッピン美人ブロンディーと、言うまでもなく無造作ヘアをなびかせる、ブルーアイ美男のカップル。
ジャスティン・ビーバーとモデルのヘイリー・ビーバー、いや、ブレイク・ライブリーとライアン・レイノルズみたいなカップルが、これでもかという大きなバックパックを背負って、子慣れた感を出してくる。もちろん、全宇宙は二人が中心で周っている。
そこでこう思う。あの二人の世界に自分は存在すらしていないのだろう。果たしてあの二人の視野には、どれくらい”現実の世界”が写りこんでいるのだろうか?彼らは世界を旅しながら、どれだけのものを目にしてきたのだろうか?
⑤タイ大好き!親の援助無しでは生きられないヒッピー風バックパッカー
ドレッドヘア、タトゥーそしてギター片手に旅や人生を語る男。
「悟り開いてます。東南アジアが俺のホームだ。」みたいな、この手のヒッピー風BPの特徴は、親が金持ちだということ。親の援助が尽きた日には、タイの路上に座って物乞いをする類だ。違法マリファナを所持しているのも特徴。もちろん、やたらTシャツの袖をまくってだらしのない二頭筋を披露するのがお決まりだ。
海外初心者だったころは「ヨーロピアンのBPってカッコええ~!タトゥーとかやべえ~!」と尊敬の念で眺めていた自分が恥ずかしい。実際のところはその逆、自分のケツもまともに拭けない、ただの甘ったれというのが彼らリアルなのだ。
もし悟りを開いていたらマリファナの力は必要ないし、タイで物乞いをするのではなく、貧しい人のために支援活動をしているだろう。なにより、洗練された二頭筋を備えているはずだ。
④自慢の大胸筋を見せびらかすチャラい男
男女混合のドミトリーで目にする、社会経験と筋肉経験のバランスが取れていなさそうな男。旅の目的は、ビーチとナイトクラブ、ラテン女子との出会いだ。もちろん目の前に呆然と立ち尽くすアジア人の存在など眼中には入っていない。
⑤いつ見ても同じソファの同じ位置に座っている男
ホステルにチェックイン、受付前のソファでほっと一息。ふと見ると何をするでもなく、一人の男が座っている。
さあ観光へ。あの男、まだあそこ座ってるな。
疲れて市内観光からホステルへ戻る。
”Oh, the guy is still there!”
“Year, He is always there.”
受付の人は当然のように「いつもあそこにいるよ」なんて言う。いつも同じ位置に座っている男。その真相は謎に包まれている。
⑥俺たくさん知り合いいるぜ感を出す受付の男
ヨーロピアングループに知り合いかのように接するが、見た目はギーク一歩手前な男。おすすめの観光地などを聞いても、たいした情報は出てこない。もちろんイケてるグループに縁のない片言のアジア人など、相手にはしていない。
⑦労働者
朝起きるとすでに姿はなく、夕食を食べて部屋に戻るとすでに寝ている。
もちろん女性客もたくさんいるよ
格安ホステルには男性客の方が多いけど、女性客の場合はカップルや友達同士の場合が多い。ただし、ワーホリならおそらく一人だし、一人旅をする人も増えているので、ホステルで出会った女性客と気が会って一緒に市内観光をするなんてことも!
のまどちゃんが経験した海外ユースホステルのステキな出会い
ユースホステルは、一般的なホテルと違い人との距離感が近い。なぜなら、元々は若者たちのコミュニティの場だから。現在は30代以上の客層も多く、稀に定年後の人が利用することもあり、特に年齢を気にする必要はないかと思う。
ホステルをいくつか経験して、その要領を少し掴めば、旅の途中でステキな出会いに遭遇するのは必然だろう。ただし、バンクベッドでひたすらスマホを眺めていたら、そのチャンスはおとずれない。
①穴場ばかり教えてくれる受付のお兄さんとニャンコ
アムステルダムの一泊20ユーロ以下の格安ホステルに滞在したときのこと。狭~い階段を上がると、かわいいニャンコが出迎えてくれた。「OMG!ニャンコホステル!」猫好き女の旅の疲れは一瞬で癒される。
ニャンコに後ろ髪惹かれつつも受付でチェックイン。次の日の観光スケジュールを組むために、観光情報を訪ねることにした。
「どこから来たの?へ~日本から!キレイな国だよね~、一度行ってみたいんだ。猫好きなの?オーナーが猫好きで、この時間帯と朝早くもいるから遊んであげて。市内観光なら、この博物館は人気で待ち時間がすごいしあまりおすすめしないかな。運河クルーズはおすすめ、この公園も穴場だよ。旨い魚を食べるならこの市場がおすすめ。行き方は、このトラムか徒歩なら15分くらいかな。他にも聞きたいことはある?」
銭湯の番頭さんかと思うくらい小さな受付にいたのは、しゃべる旅ブロガーみたいな人で、プランを伝えると、私の好みにあった穴場を提案してくれた。オランダ人男性で、少しお金を貯めたらまた世界に旅に出るらしい。その人の目はキラキラしていて、生きる目的がある人ってこう人なんだと感じた。
受付のお兄さんとニャンコのおかげで、始めて訪れた異国の地アムステルダムを一人でも快適に満喫することができた。素敵な出会いは、旅を贅沢なものにしてくれる。なんかこう、気持ちがほっこりする感じ。お金では買えないもの。
②一人旅を自由に楽しむイギリス人男性
海がキレイなクロアチアで、一泊10ユーロの格安ホステルに昼間にチェックインした。バンクベットが立ち並ぶ大部屋へ入ると、そこには誰の姿もない。キョトンとしていたら、後ろから”Hi”と小柄の黒人男性が入ってきた。
まさかの二人きりパターン⁉ 二人だけとか逆に怖いやん、男やし、ん~どうしたことかいな。
Hi, How are you?
Hi, I’m good. Did you see… any other people?
もちろん向こうも若干驚いている。
Mmm No… I saw some other people in the bathroom…anyway, I’m 〇〇.
Ok, I am 〇〇.
Where are you form?
I’m from Japan…
I’m from England…
お互い探り探り自己紹介をした。彼からすると、日本人女一人とか、それはそれでまあ謎でしかない。さらに私の英語はひどいものだった。
メモ:海外ドラマを見てわかるように、西洋ではとりあえず名前を言って自己紹介する文化がある。日本人からすると違和感があるかもしれないけど、これは単なる挨拶なので、特に仲良くしなければいけないわけでも、名前をしっかり覚えなくてはいけないわけでもない。
その日の夕方。
Hi, how are you?
Hi, I’m quite tired. I walked around the whole day.
Yeah, me too. You wanna one?
Ohh…thank you…
部屋のど真ん中にあるローテーブルには、4~5本のビールが並んでいた。部屋の扉は開いていたし、向かいの部屋には宿のオーナー家族が住んでいた(めずらしく家族経営のホステルだった)ので、大丈夫だろうと判断し一杯頂くことにした。
話をしてみると、彼は甥たちがいる40前後のイギリス人男性だった。自分よりも10歳近く年上だと判明。フェイスブックでカワイイ子供達の写真を見せてくれた。黒人男性とまともに会話をしたのは、これが始めてだったのかもしれない。見た目だけでは社会ステータスどころか、年齢もまったく予測できなかった。
一人旅が好きで、毎月ヨーロッパを中心に低予算で一人旅を楽しんでいるらしい(そのころはEU離脱前)。仕事に人生を注ぎこむ日本人にはない感覚で驚いた!ヨーロピアンは、家族、仕事、自分のやりたいことのバランスをとるのが本当に上手だと感じる。こうやって新たな価値観を吸収できるのが、ホステルの出会いの醍醐味だと思う。
メモ:日本人からすると「毎月ヨーロッパ旅行とか金持ちやな~、うらやましいわ」と思うかもしれない。ところが、格安の鉄道や長距離バスが便利なEU圏内では、格安ホステルさえ利用すれば、庶民であっても簡単に旅行を楽しむことができる。ヨーロピアンにとっては、日本人が国内旅行をしているのと同じような感覚になる。
③旨いビールの飲み方を伝授してくれたドイツ人
ドイツミュンヘン、ワーホリで部屋を探すために、2週間ほどホステルに滞在した。
”Hi, How are you? I’m Sorry to bother you. Can I ask you some stuff?”
ラウンジでドイツ人に話しかけたのは私のほうだった。別に出会いなんて求めていたわけではない。なぜなら、部屋探しに必死のパッチだったからだ。滞在費に余裕はなく、現地で部屋と仕事を早急に見つける必要があった。
ヘッドフォンで音楽を聞いていた彼は、いきなりの私の出現に驚いていた。そりゃあミュンヘンのホステルで、いきなりアジア人に片言の英語で話しかけられたら誰だってビビるわ。ミュンヘンは重めの白人社会、マイノリティで言えば中東系が多く、東アジア人は超マイノリティになる。
偶然にもそのドイツ人もまた部屋を探しをていた。今回は、家なき子という境遇が一致し意気投合した。それから彼は、朝食やカフェに誘ってくれたり、夜にはラウンジでドイツ流うまいビールの飲み方を伝授してくれた。
メモ:ドイツ人は、ほぼ缶ビールを飲まない。瓶をそのまま飲むかグラスで飲む。白ビールの場合は必ずお馴染みの背の高いグラスで飲む。なぜなら底に沈殿物が溜まるからだ。南ドイツでは、日本のように小さなグラスにちょびちょび入れながら飲むという習慣はない。
たった2週間のホステル滞在を終えるころには、すっかり仲良しになっていた。恋人になるのも自然な流れだった。
海外のホステルでステキな出会いを見つけるには
ホステルでの出会いのポイントは、片言の英語と共通点だと思う。流暢な英語力は必要ない。何か同じ目的さえあれば、性別も年齢も国籍も関係ない。もちろんアジア人に対する差別は世界中に存在するし、日本人の多人種への差別や偏見もまったく例外ではない。
特に、強い目的を持っている人、地に足のついている人たちとの出会いは良いものだと感じる。
例えば、本当に旅が好きで旅をしている人は、こちらが日本人であろうが、英語がカタコトでアタフタしていようが、同等に受け入れてくれると感じる。こういった人たちは、他の国の人種や文化を尊重する傾向にあるから。彼らにとって旅は、贅沢を満喫するためのステータスでもブランドでもなくて、歴史や遺産、文化や人を学ぶためのもの。盲目的に有名観光地を徘徊する観光客とはぜんぜん違う。
逆に、バチェラーパティ感覚や、自分探しに没頭している類の人達と打ち解けるのは、そもそも無理があると感じる。なぜなら、見えている世界がとても小さいから。
日本人女性として避けたいのは、女性や多人種を蔑むような人たち。もちろん男性も同じこと。こういった人を避けてステキな人に出逢うためには、結局のところ、こちらも謙虚に世界を学ぶ姿勢が大切なのだと思う。