日本人にとってワーホリや短期の海外移住をする5つの意味【英語力は二の次】
こんにちは。のまどちゃんです。
今回は、ワーホリなど短期的な海外移住が、日本人にとっていったいどういう意味があるのか、というクソまじめな話をします。
自分の人生や日本社会にいったいどんな影響を与えるのか、という話。
日本人にとってワーホリや短期の海外移住をする5つの意味
【英語力は二の次】
外国の浅い部分しかみえない海外旅行とは違い、海外移住は、日本人にとって、さらに日本社会にとって深く意味のあること。
具体的にはどういう事なのか、5つの概念に焦点をあてる。
日本人にとってワーホリや短期の海外移住をする5つの意味
1.自分探し
自分探しとは、自分はこれでいいんだろうかというモヤモヤを解消することが目的で、特に生き方を変えたり、何か新しいこと始めなければいけないわけではない。同じ社会でルーティーン化された生活が続くと、その型にハマった生活が自分の意思なのかどうかを判断することが難しい。
自分探しに必要なのは、生き方や社会の多様性を学ぶこと。そこでワーホリなどの海外生活が役に立つ。もちろん日本国内でもできるが、単純に、海外の方が多様性が多い。
自分探しをした後、今までの生き方が自分の意思なんだと認識できる場合と、自分の意思ではないことに気づき、生き方を変えたいと思う場合がある。
例えばワーホリで、今までの生き方が自分には合っているのだとわかれば、そのまま日本の同じ土地で同じ生き方をすれいい。確信が持てることで精神的に安定し、目の前のことに集中できるようになるのが自分探しの利点だ。
逆に今までの自分の選択が違うことに気づいた場合、他の社会での生活を検討したり、仕事や生き方を変えるなど、少なからず人生設定の変更が必要になると思ってほしい。
自分探しをせずに歳を重ねてしまった人は、自分の選択した人生が、実は自分の選択ではなかったと気づいた時、「自分はこれでいいのだろうか」とモヤモヤの闇の中で生きていくことになる。
2.本当の日本と自分を知る
ワーホリ1年して知ったのは、日本は思っていた以上に素晴らしい国で、思っていた以上にヤバい国だということ。
日本は都道府県ごとにユニークな文化があり、歴史も深く、技術は素晴らしく、特に鉄道技術は世界一だと学んだ。他にも多くの日本の素晴らしさを、海外に住んだからこそ感謝することができたのね。
ただし、カワイイ犬猫にエグイことしていたり、同じ人間なのに外国人は奴隷扱いして死に追いやっていたり、同じ日本人なのにゲイの人には同じ権利が与えらなかったり、人口の半分は女性なのに政治家はほぼ男性だったり。日本のヤバい部分も劇的に見えてしまった。
バブルの内側にいると、何がいいことで悪いことかなんてわからない。で、わからないと改善しようがないよね。だって良くないことでも良いことだと信じこんでるんだから。
日本で自分が正しいと信じていた事が、本当は悪で間違っていたと気づいたとき、私は精神が崩壊しそうになった。自分自信が弱者を傷つけ、無知という害をまき散らし、ノウノウと生きてきたのだと気づいた時の衝撃と言ったらもう半端じゃないから。
日本と海外は違うという人がいるけど、「人として」という概念は世界共通。弱い人や子供、動物は守る。女性の権利は平等にする。ゲイの人は同じ国民だと認める。日本だけ違っていいなんてありえないよね。そう思わない?
3.多様性を学ぶ
これは特に日本社会に莫大な影響を与える。多様性は物事の違い。人で言うと、見た目の違い、能力の違い、考え方の違い、生活習慣の違い、バックグラウンドの違いなど。日本人の好きな協調性や、みんな同じが良いという考え型のまったく逆を行く概念だと感じる。
同じ国でも田舎に住む人と都会に住む人とでは、考え方や習慣はまったく異なり、職種や世代によっても多様化する。
例えば、ワーホリで複数の都市や国に住んだり、都会と田舎の両方に住んだり、職種を変えたり、いろんな国籍や人種の人と会話することで、多様性が莫大に広がる。もしタイムマシーンがあったら、時代の多様性の旅もできるし、宇宙人がいるとさらに多様性が広がるんだけど。
もちろん国内でも職種や住む場所を変えたり、様々な年代や社会階級の人と付き合う人は、とても多様性に鋭いということになる。
この多様性がないと、差別・偏見・イジメなどがいとも簡単に起こる。違うものは受け入れたくないという思想になってしまうから。
日本の子供は、わずかに人と見た目が違うだけでイジメるでしょ。日本人は多人種に対する偏見がすごく、LGBTQへ嫌悪を感じる人や、精神病を軽蔑する人も多い。人と違うものは受け入れられない脳ミソがすでに構築されているから。若い頃により多様性に触れることで、「みんな違って当然でしょ思考」が形成される。
ワーホリでこの思考を育てる事で、差別や偏見の少ない日本社会を構築することができる。これは海外のドラマやニュースでも学べるけど、日本教育で学んだ「みんな一緒思考」は、脳に深く刻みこまれているから厄介だ。
4.国際的な友人を作る
これも多様性学習に役立つのと、あと海外に知り合いがいるというのは強みになる。
- 海外旅行で知り合いを訪ねることで普通の観光では絶対にできない体験ができる。
- 日本にもし何か起きた時(日本沈没・温暖化・戦争など)、海外コネクションは重要になる。
- 多言語を学ぶのに良い。
世界中に友人を作るのは無理があるけど、たとえ数人でも、海外につてやコネがあるのは、島国の日本人にとって、とても意味のあることだと思う。
5.文化の本当の意味を学ぶ
文化を学ぶ、ではなく文化の意味を学ぶ。
日本国内にある海外の文化は、日本風にアレンジされた海外文化で、海外にある日本文化は海外風だよね。もちろん観光で体験できる文化は、観光客向けの文化だよ。
文化というのは人の暮らしそのもの。だから文化を正しく理解するには、①歴史を学ぶ②言語を学ぶ③社会を学ぶ④宗教を学ぶ⑤現地で地元の人と生活をする。など、かなりめんどくさい。
ワーホリなど短期の海外生活で学ぶことができるのは、「自分は文化の意味をまったく理解していなかった」という自分の薄っぺらさ。
たかがワーホリしたくらいで、海外文化を学べるなんて思っていた自分は、いやあ、マジで浅はかだった。知ってるつもりの日本の文化や歴史だって、さっぱりわかっちゃいなかった。
君は歴史や宗教を正しく理解してる? いやあ、偏見だらけじゃない?
文化って複雑なんだなと、自分の無知と浅さを身をもって学ぶ。これがワーホリや海外経験の本当に素晴らしいところ。
自分が無知だと知ったとき、人は初めて学ぼうとする。
ワーホリ海外で、人として、日本人として成長しよう
お金稼ぎや英語学習に惑わされてはいけない。肝心なのは人としてどう成長するのか。だって自分が成長し賢くならなければ、日本の未来いはないでしょ?そう思わない?