Footage and time perception

ワーキングホリデーで時間が増えるのか、論理的に解説します

Footage and time perception
Image by Jakob Owens via Unsplush

ワーキングホリデーをすると時間が増えるのか。それを論理的に解説します。

ワーキングホリデー、実は1年以上できるが前半になっているので、先に読んでみてね。

この記事は、ワーホリ前、ワーホリ後に関係なく学んでほしい内容です。英語も学べるよ。引用元の動画もつけておいた。

ワーキングホリデーで時間が増えるのか?

ワーキングホリデーをすると時間は増える。

厳密にいうと、時間の認識が変化する。

ワーホリの1年は短い。おそらくその期間中はね。ただ後で振り返ってみると、とてつもなく長い時を過ごしたと感じる可能性も高い。

①その瞬間に感じる時の流れと、②過去を振り返った時に感じる時間。時の流れは頭の中で常に変化する。時間認識とは、そういうもの。

あえて言葉にするなら、①前者は体感時間、②後者は記憶 (Long-term Memory) 。

時間認識を論理的に理解すると、人生がこうなる

  • 有意義な時間の使い方がわかるようになる
  • 意思決定に役立つ
  • 不安とうまく付き合うことができる
  • 後悔を減らすことができる

時を操ることはできないが、ある程度、自分の脳を理解してあげることはできる。論理と共にに、自分の脳の観察し続けることで、多くの問題を解決することができるよ。

もちろん、知識を多様な場面で応用するためには、クリティカルシンキングも大切だけどね。

ワーキングホリデーの時間、それはシーンの数で決まる

シーンの数が多いほど、時間は増える。

The way we estimate duration has a lot to do with how much memory we’ve laid down, how much footage we have to draw from.

David Engleman (Neuroscientist)

英語「footage」。このコンテクストではシーン(場面)のことだね。

毎週楽しみにしてるアニメを見た後、「あれっもう終わり、早ッ!」と、がっかりしたことない?「CM多すぎやろ!」とテレビ画面にツッコむ。これ大阪だけか…。サブスクリプションの場合は、もはやワンシーズンで、これを感じるから恐ろしい。

ただ実際のところ、放送時間の短さは、苛立ちの原因ではなない。展開がなかなか先へ進まない作品は、イラっとモヤっとする。

海外アニメ『Avatar: The Last Airbender』見たことある?

英語圏では誰もが知るアニメ作品。ワーホリする人は要必見!

なんかねぇ、このアニメを見た時、時が長く感じたんだよね、いい意味でさ。たった20分ほどの放送時間なのに、まるで多くを体験したかのうような感覚に。

展開が遅いアニメや「スライス・オブ・ライフ」などのジャンルは、ダラダラとビンジ見してしまうことも。多くの時間を費やしたにもかかわらず、なぜか満腹感は少ない。こういう作品は、脳を休めてリラックスするのにおすすめだけどね。思考停止したい時に最適。

ワーキングホリデーはたったの1年。そこにはどれだけ多くのシーンがあったのか。これは時間認識が長くなる一つの要素といえる。

『Avatar: The Last Airbender』について
ネットフリックスで実写化ドラマ(2024)がでてるね。やはりオリジナルのアニメ作品を見てから、ドラマ版をみるのがおすすめかな。ちなみに2010年の実写映画は、ほぼ白人俳優を起用しており、ジョークみたいな作品に…。

ワーキングホリデーは小学生に逆戻り、記憶分類と最適化

歳を取ると時間が短くなっていく。もちろんそれは、歳のせいではない。

子供がみる世界と、大人がみる世界。その違いは新鮮さの量にある。

Why does this time speed up as you grow older? Because when you are a kid you’re trying to figure out the rules of the word and everything is novel to you.

David Engleman (Neuroscientist)

「novel」は、斬新であり全く新しいことを意味する。

子供は新しいものを見た時、それを不思議に思い観察する。大人にとってどぉ〜でもいいことでも、子供の目には、それが謎解きのように見えているのかもしれない。

大人になると、実はよく理解していない現象が目の前にあっても、自分で勝手に解釈してスルーしてしまう。知らない自分を知らないことすら、気づけなくなってしまう。

同じ日常にフォーカスすると、毎日の暮らしが単調になる。たとえネットサーフィンをしても、自分が気に入ったトピックのみに落ち着いてしまう。そうじゃない? 

好奇心は、新鮮さの鍵かもしれない。

ワーキングホリデーをすると小学生に戻る。そして子供に見られる(笑)。島の外側は新鮮そのものでしょ。皮肉なことに、鎖国は若返りの秘訣だった…。

帰国した後、1年のワーホリ経験を5年以上に感じた理由。それは私が外の世界を知らなすぎたから。もしかすると、外の世界に興味がありすぎたことも原因かもしれない。

日本で社会人をしていた時の単調な7年と、新鮮なワーホリの1年は、みごとにひっくりかえった。7年の記憶はギュッと短くなり、たった1年の記憶はビヨーンと膨れあがることに。

単調な日常は、ワンシーンでひとくくりにされてしまう。脳の taxonomy は、思った以上に最適化されていた。

ワーキングホリデーを経験をすれば、確実に時間は増えるのか?

ワーホリしたからって、時間が増えるわけじゃないよ。この記事のポイントは、ワーキングホリデーではなく、時間認識の話。

「ワーホリ海外は楽しい?」と、何気ない会話になり…。「私、日本が恋しいです。海外は思ってたのと違いました。」という日本人と出会った。

彼女は、ジャパレスで週5フルタイム勤務、家と職場との往復生活をしているとのこと。

「経済的にきついの?」と聞くと、「親の協力があるのでお金は大丈夫だけど、ボスがシフトをいれるのでその通りに働いている。お金はあって困ることはないし。」みたいなことを言っていた。親の金銭の負担、なるべく減らしたいのはわかる。いや、それとも本心は小遣いを増やしたいだけ?

ルーティン生活から離れることができない人。いったいどれくらいいるのだろうか。

もちろんワーホリ生活で、フルタイム勤務をしても、残業をしまくっても、ぜんぜんOKだよ!ワーホリって自由な制度だからさ。

ただしワーホリで過ごした経験を、長く有意義だったと感じ、それが深く記憶に残るかどうか。これはシーンの多さ、新鮮さ、そして好奇心などの要素が関係している。

もちろん、日々の生活や将来の自分のために、単調なルーティン生活が必要となる期間は、誰にでも存在する。

ノマドちゃん自身、ワーホリという経験をしたのは、長〜い人生の中のたった3年間。※オース・ドイツ・カナダと計3ヶ国でワーホリ経験。

今でもワーホリブログを書き続ける理由は、その経験の意味を、一人でも多くの人に知ってもらうため。そして自分自身が、書くという経験を日々楽しんでいるから。今日の記事もまた、私の人生の新たなワンシーンとなる。


最後に動画を1本。神経科学者 David Eagleman さんは、「fotoage」という表現がおもしろいと感じたので、参考にしてみました。時間認識の動画は他にもたくさん。気になる人は [time perception] とかで検索してみて。

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