SPACED REPETITIONで記憶力向上【ワーホリ前の英語学習法】
今回は、ワーホリする前に身につけてほしい学習法、重複リーディングと記憶のメカニズムについて話すね。
この記事では、英会話、英語カルチャー・心理学・情報力・論理的思考などを+αで学べます。
ストーリー構成になってので、順番に読む感じでお願いします。英語リンクもつけてので、自分が興味のあるものだけをリーディングしてみてね。
Spaced Repetition で記憶力向上【ワーホリ前の英語学習法】
ワーホリ前に絶対に身につけてほしい英語勉強法がある。
それは、Spaced repetition を利用した重複リーディング。これは私が勝手に考えた名称だけど、この方法には根拠がある。英語習得の近道は、重複して活字を読むこと、つまりリーディング力にある。
ワーホリをする前に英語を身につけたい人は、重複リーディングをマスターしてほしい。
Spaced Repetition サクッと説明
柳楽優弥・剛力彩芽・きゃりーぱみゅぱみゅ・Hermann Ebbinghaus
こんなに”難しい”人の名前…なぜか読めてしまう自分ヤバくない?
その理由は、メディアで何度も、何度も何度も目にする名前だから。きゃりーに興味ゼロのバーコードオヤジさえも、ぱみゅってしまう。てか最後の人、誰やねん?
人の脳は、何度も繰り返し見たことを覚える性質がある。
→Spaced repetition(間隔反復)
逆に言うと、一度だけ目にしたことはサクッと忘れてしまう。
→Forgetting curve(忘却曲線)
このあたりの記憶の理論を理解すると、重複リーディングが大切な理由がみえてくる。
映画の見方でわかる Spaced Repetition と記憶力
“Why can you reference so many movies or TV series? Are you some sort of movie critic or something?”
“Ahh…no? I just watch the same movie again and again…”
“So you are not intentionally learning about movie knowledge.”
”No. I watch only what I like. Everytime I watch it, I learn something new.”
友人に「あんた映画評論家かいな?」とツッコムと、好きな映画を何度も見るだけで、特に映画知識人を狙っているわけではないらしい。
この友人の特徴は、最新ドラマ・最新ムービー・好きな俳優の作品に盲目的に飛びつかないこと。本当に自分が興味ある作品を厳選し、そこに時間を投資している。
私はその逆。最新作品に飛びつき、見た作品のほとんどは記憶に残らない。ただし90年代に見た映画作品だけは、かなり記憶に残っている。理由は、週末の映画番組しか選択肢がなかったから。
英語の語彙力や熟語力は、同じ単語に何度遭遇するのかで決まる。カラーペンを重ねた部分は、色が濃くなるよね?重複する部分はどんどん濃くなり、紙に穴が開くころには、脳にガッツリ記憶が定着する。
Spaced Repetition と英語の記憶力
ドイツ心理学者 Hermann Ebbinghaus の Forgetting curve は、一度だけ目にしたものは即座に忘れるという記憶の理論。ん?この名前、なんか見覚えが…。
Spaced repetition は、この即忘れ理論(忘却曲線)を元にした記憶術。ある一定の間隔で繰り返す(復習する)ことで、それが記憶に定着する。
メディアで何度も目にする難しい人の名前は自然に覚えてしまう。
何度も見た映画の内容やセリフは、意識しなくても覚えてしまう。
つまり英語の語彙や表現も、何度も何度も目にすればいい。こんなにシンプルなことが、難しくなってしまったのは、選択肢の多さにある。
情報過多、英語ビンジ学習は即忘れの原因?
今の世の中は重複を嫌う社会になった。”最新”や”New”の文字を見ると、条件反射でクリックしてしまうよね。
てか「最新の News 速報をお届けします。」って、Chaiティーと同じやつ! 「最新ニュース速報」って…「チャイティ茶」みたいなこと!?他言語混じりニ重表現!の話は横においといて…。
Spaced repetition は、脳が完全に忘れる前に、同じ内容を何度も目にすることで効果がでる。情報過多の現代社会では、新鮮さ求めるあまり、重要なことを重複して頭に叩き込む作業が困難になった。
「今流行りの英語学習法」「最新の英語学習ツール」「2023年英語学習法」
最新を求めると情報量は増える。増えるんだけど、あまりにも知識が分散しすぎると、記憶に定着させることは難しくなる。ネットフリックスでビンジ見(Binge-watching)すればするほど、情報量が増えすぎてドラマ内容は記憶に定着しにくい。次のエピソードボタンを押すほど、脳ミソはスカスカに。(笑)
もしかすると最新の英語学習法をビンジ学習すると、記憶に定着しにくいかもしれないね。
Spaced repetition の原則は、同じことをある一定の感覚で繰り返すこと。本やブログなどのリーディングは、それを自然に行うことができる紀元前から存在する言語学習法なのさ。
きゃりーぱみゅぱみゅと英語の記憶力
きゃりーぱみゅぱみゅは知ってると思うが、彼女のバンドやダンサーの名前は知ってる?
テレビやニュースの情報って、すごく視野が狭い。映画やドラマもそうだが、視覚で学ぶ知識や英語力は知識の範囲が狭い。
“But, also you know so many details of the movie like who is a writer of the story or background of acters or even where the film location is. “
“Ah, yeah, because I read on Wikipedia.”
”So, everytime you watch a movie or TV show, you go to Wikipedia or Rotten Tomatoes and read the stuff?”
“Yeah, If I like the show, I want to know more about it, so I research it. But it’s the only movie I care about though.”
“Oh, That’s something…”
映画に詳しい友人は、ちゃっかり活字も読んでいた!映画作品の背景をリーディングすることで、視覚だけでは得ることのできない語彙や豊富な知識が記憶に定着している。あと、好奇心も大切だね。
きゃりーぱみゅぱみゅの歌は、バックバンドの演奏なしでは成立しない。演奏家は歌手と同等の価値がある。でも私たちは彼らの顔も名前も覚えていない。記憶の欠落や知識の偏りはこうして起こる。メディア情報の偏りは、差別や偏見の原因にも。
例えば、毎日2時間しか時間がない人は、①映画やドラマをみるのと、②本や活字を読むのとでは、どちらの方が英語学習の効率が良いのだろうか。
英語の重複リーディング、ワーホリ前に習慣化
重複リーディングとは、同じような語彙や表現を一定期間内に重複して読むこと。
Spaced repetition 原則を理解すれば、重複リーディングがいかに有効かがわかる。次は重複リーディングのやり方を書くね。
記憶の原理を理解した英語の勉強法は、できればワーホリ前に習慣化してほしい。最新情報には惑わされず、学習の本質を理解し英語を学んでね。