ワーホリオーストラリア、ファーム暮らしから学ぶ現代社会の矛盾
今回は、家族経営のマッシュルームファームで学んだ、お金稼ぎやセカンドビザより、もっともっと大切なこと。
なぜ現代人は、時間がないのか。
ファーム英語が学べるコンテンツも、つけたよ。
ワーホリオーストラリア、ファーム暮らしから学ぶ現代社会の矛盾
ファームとひとことで言っても、調べると様ざまな形態があると学んだ。
私が経験したメルボルン近郊のマッシュルームファームは、家族経営のごちゃまぜファームだったのさ。
- Family farm
- Subsistence farm
- Mushroom farm
- Poultry farm
- Cattle farm
- Goats farm
これらのファーム事業を、ボスと奥さんのたった二人で運営していた。そこで、二人のワーホリをマッシュルームピッカーとして雇っていた。もちろんセカンドビザの日数も稼げる。
ワーホリの他に運営に携わっていた人は、力仕事のための地元男性が一人。フリーランジエッグの管理は、他の地元男性に委託していた。つまり、私を含めたった6人でファームを運営していたことになる。
そして、たくさんの動物たちとの暮らしが始まる。
この記事でファームに関する英語が学べるよ。
>>A GUIDE TO TYPES OF FARMS
ワーホリオーストラリアのファーム、暖炉のある暮らし
ファーム敷地内には、ボスと奥さんが暮らすステキな家が建てられていた。
ワーホリ二人が暮らす部屋は、ボスがガレージを改良した手作りシェアハウス。
ベットやソファ、テレビに冷蔵庫、小さなキッチンやシャワールームと、全て完備はされていたが、基礎はガレージということで、虫たちとの共同生活となった。ナメクジのでかさにはビビった…。
家賃は、光熱費を含め週に80$。Wi-Fiはなし。
何よりもうれしかったのは、小さな暖炉があったこと。メルボルンでも、田舎はそれなりに肌寒いからね。タスマニア島は雪も降るしね。
仕事はマッシュルームのピッキングと水やり
通勤は、住み家から徒歩30秒。朝7時から作業を始め、だいたい昼までには作業が終了する。6時半に起き朝食を食べても十分に間に合う。化粧も髪型も気にする必要もなし。支度は5分ほど。
マッシュルームは室内で育ち、毎日育ったぶんだけを収穫する。そして午後からは、完全フリータイムとなる。
田舎のファーム暮らしと現代社会の”時間”の矛盾
午後から、本当の一日が始まる。
自由時間の主な過ごし方
①ティータイムする。②相方ナンシーとだべる。③ファーム内を散策する。④動物たちと戯れる。④エクササイズする。⑤テレビを見る。⑥本を読む。⑦瞑想する。⑧ナンシーの引くのギターを楽しむ。⑨料理を楽しむ。⑩クリエイティブなことをする。
そして気づいたこと!
これ、いわゆる農耕時代の時間の使い方なのさ。※テレビなど機器は別の話ね。
そう、ファーム暮らしは、現代のようにクソ忙しい暮らしではまったくなかったということ。
現代の働き方は、週40時間+昼食1時間+通勤時間+残業や飲み会。もちろん、化粧やヘアメンテにも、多くの時間を吸い取られる。
現代人はこれが“普通の暮らし“なのだと思い込んでいる。週末は自由かと思いきや、疲れとストレスでカウチポテト状態に。さらに平日にはできない用事を、詰め込むことになる。
ここで歴史が重要になる。現代の暮らし方は、たかが1世紀ほどの話。産業革命以前は、ほとんどの人が農耕生活をしていた。それが”普通の暮らし”だった。
ずーっと日本の主な産業だった農耕の暮らし
①通勤時間ゼロ。②昼食は家でサクッと。③人付き合いは地域のコミュニティ。④収穫時期以外は特に忙しくない。⑤身なりを気にする必要なし。
つまり、たっぷりの余暇や自由時間、そして何よりも、心の余裕があったということ。リモートワークの働き方と、共通点が多いと思わない?
ファーム生活から学ぶ自由時間とお金のバランス
物や機会に恵まれている現代人が、いくら必死にお金を稼いでも、やりたい事ができない理由。それは単純に時間がないから。
現に私は、少ない資金で様々な国を旅し、言語を学び、多くの人と出会い、豊富な経験を積んだ。編み物をしたり、ブログを書いたりと、クリエイティブな生き方も見つけた。
なぜなら時間というお金はあったから。最低限の稼ぎで、生活は十分できるしね。
時間がなければ、どれだけ資源があっても意味がないという矛盾に、私はまったく気づいていなかった。ワーホリで世界を見るまでは。さらに歴史がそれを教えてくれた。
時間がうまくつくれない人はこの記事。
>>物を持たないシンプルな暮らしが生きやすいはあたりまえの話
ボスが教えてくれた、オーストラリアファーム暮らしの喜び
もちろんファーム経営には大きな苦労がある。ワーホリ経験なんてものとはわけが違う。でもそこには、豊かな暮らしがある。
朝起きると窓の外は一面の緑。動物たちは広い草を食べ、犬は自由に走り回り、一人でいるとネコがそっと寄り添ってくれる。
早起きし、肌寒い日は暖炉に火をともし、夜は一面の星空を眺める。地域の人との繋がり、子供たちが動物と戯れる笑顔、そして何より、自分と向き合うことのできる自由な時間がある。
”Look, this is beautiful!! Is this good life isn’t it?”
ファームの丘を眺めながらボスはこう言った。当時はまだ田舎生活に抵抗があり、半信半疑で”Yes”と答えた自分がいた。だが今ならこう答える。
”Yes, this is absolutely beautiful, you have an amazing life!!”
実はボスから、ビザをサポートするので社員として長期で働いてくれないかと、聞かれたことがあった。車の免許とWi-Fi があれOKしてたかも…。
ファーム記事!
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