オーストラリア給与明細(Payslip)の見方【動画つき】
オーストラリア、給与明細(Payslip)の見方を英語を学ぼう。
ワーキングホリデーや学生など、仕事を始める人の社会知識です。ビジネス英語やお金のマネージメント力を育てます。
ここで学ぶ知識は、あくまでもオーストラリアの規則に基づくもの。実際のオーストラリアの状況(de facto)を知るためには、現地で会話をする必要があります。これはそのための知識。
それでは、フラットホワイトでも飲みながら、ゆるりとどうぞ。
オーストラリア/給与明細(Pay slip)の概要
給料明細は、英語で「pay slip」または「paycheck」といいます。
- Electronic form (Eメールなど)
- Hard copy / Paper pay slips (書面)
デジタルまたは書面のいずれかで、明細が発行されます。
雇用主は、従業員に給料明細を出すことが法律で義務付けられている。もし明細を出さない職場があれば、それは違反です。
従業員が、賃金や雇用の権利を正しく把握すること。それが給料明細の目的です。ここに書いてあるね。
Employers who engage employees under relevant Commonwealth workplace laws are required to:
・make and keep accurate and complete records for all of their employees (for example, time worked and wages paid)
・ issue pay slips to each employee.
These record-keeping and pay slip obligations are designed to ensure that employees receive their correct wages and entitlements.
Record-keeping and pay slips
「entitlement」とは、自分に与えられる権利のこと。簡単にいうと、自分にできることを意味する。
“Am I entitled to 〇〇 in Australia?” 「オーストラリアで○○は適用される?」
と英語で検索すると、様々な答えを探すことができるよ。覚えておいてね。
詳細:Pay slips – Fair Work
給与明細(Pay slip)の見方【英語動画】
まずは、動画をサクッと見てね。内容は下で説明。
「Moneysmart」はオーストラリア政府が提供する、お金の教育チャンネル。これ今発見したよ(笑)、これは英語と社会学習にマジで使えそう、活用してね。サイト:Moneysmart
給与明細(Pay slip)の見方【簡単解説】
『Fair Work』による pay slip の見本です。なんとなく参考にしてね。ワーホリは、もっとシンプルだと思います。
給与に関する基礎的なオーストラリア英語をまとめたよ。社会人は知ってて当たり前という知識です。
- paid on salary (給料制)
- paid an hourly rate (時給制)
ここでは時給制のパターンを見るね。
まず、雇用主と自分の名前は必須ですね。
Employment | 雇用 |
---|---|
employer’s name | 雇用主(会社)の名前 |
Australian Business Number | 雇用主(会社)の登録番号 |
employee’s name | 従業員の名前 |
Employment status | 雇用形態 |
日本の給与明細は、「勤怠」「支給」「控除」、3つのパートで構成されます。
Attendance | 勤怠 |
---|---|
Pay period | 給与期間(給与計算の対象となる期間) |
Pay date (date of payment) | 支給日(給与の支払日) |
Entitlements | 支給 |
---|---|
Ordinary hourly rate | 時給 |
Hours worked at that rate | 労働時間の合計 |
Over time | 時間外・残業 |
Loadings | 手当やボーナス |
Leave pay | 有給 |
これらの詳細は次の記事で説明します。
Deductions | 控除 |
---|---|
Income tax | 所得税 |
所得税の詳細は、タックス基礎知識/税率と仕組み を見てね。
Superannuation contributions | 年金基金 |
---|---|
Super fund | ファンドの種類 |
「Superannuation」は、所得額から計算し雇用主が負担します。つまり給料から差し引かれる deduction とは別の扱いとなる。※ATOへの雇用登録が済むまでは(最初の明細には)、記載されない場合あり。
詳細は、Super の基礎知識【動画つき】を見てね。
Total payment | 合計 |
---|---|
Gross pay | 給与 差し引かれる前の総額 |
Net pay (take-home pay) | 手取り 差し引かれた後の金額 |
基礎英語は、以上です。
雇用主により、明細の書き方は異なります。基礎知識を元に、わからないことは英語で調べる、または雇用主や現地の人に質問してみよう。
明細に必ず記載すべき内容は、What a pay slip should have on it で確認できます。
日本語の意味はこの記事を参考にしました。
「給与」「所得」「手取り」の違いとは? | MUFG
【給与明細の見方】勤怠・支給・控除 | ジョブメドレー
ワーホリで Pay slip の英語と知識を使う
学んだ用語は一般的に使われるものばかり。しっかり覚えてね!
ここで学んだ知識を使うと、
- 自分で英語検索ができる。
- 雇用主にわからないことを質問できる。
- 雇用主の不正を『Fair Work』に問い合わせ・報告できる。
- 現地の人と会話をし、社会の実情を学べる。
- 日本と豪の社会制度を比べ、思考力を育てる。
学んだ用語を使うことで、たとえ文法が間違っていても、相手に会話の意図を伝えることができる。なんならこのブログを片手に会話をしてもOK!知識は、使いながら身につけよう。
明日は、もう少し詳しい給与の仕組みと英語を解説します。See you soon!!