オーストラリア仕事探しオンラインプロファイルの使い方、レジュメも作れる
オーストラリアでは、インターネットを利用した就職活動が一般化しつつある。ここでは『Workforce Australia』が提供しているオンラインプロファイルで仕事を探すための方法です。
移住する人や、ワーホリや留学で、ビジネス英語とその文化を学んでいる人のための知識です。レジュメ作りにも活用できるよ。
オーストラリア仕事探しオンラインプロファイルの使い方、レジュメも作れる
『Workforce Australia』とは、仕事探しをサポートする政府のウェブサービスです。レジュメ無料コースの記事で少し使い方を紹介しました。
今回は、「Online Profile」の使い方です。
オンラインプロファイルとは?
『Workforce Australia』の「Online Profile」とは、オンラインレジュメのようなもの。これを作成することで、政府のサイトを利用して仕事を探すことができます。
いい換えると、オンライン上にある就活プロファイルです。「LinkedIN」の政府版というとわかるかな?英語圏ではこれ有名だけど、日本では馴染みの少ない文化よね。SNSのプロフェッショナル版といったイメージかな。
ワーホリや学生など、英語力や社会知識が乏しい状態で仕事を探す人は、
- オンラインで仕事を探す練習
- レジュメ作りの知識やサポート
を目的として、プロファイルを利用するのがおすすめです。
「LinkedIN」や「Indeed」などのサイトは、西洋のビジネス文化や英語に慣れていないと、ちょっと難しいです。
Your Workforce Australia account includes a profile. You can fill in and use your profile to help you find a job. Your profile is like an online resume. It’s a summary about you and your:
- skills and experience
- education and training
- work history
- availability for work
You can choose what information to include in your profile.
Workforce Australia
オンラインプロファイルの仕組みと使い方
『Workforce Australia』のサイトを通し仕事に応募した場合、このプロファイル情報も自動的に送信されます。もちろんプロフェッショナルなレジュメは別で用意します。
また、「job alerts」を設定しておくことで、プロファイル内容を元におすすめの仕事情報を通知してくれます。
設定を「visible」にしておくと、『Workforce Australia』に登録しているビジネスや雇用主が、プロファイルを閲覧することもできます。これを「Visible profile」と言います。プロファイルがマッチすると、雇用主の方から連絡がくるシステムです。
「visible profile」は、誰でも閲覧することできるので、出したい情報を自分で設定します。FBっぽいシステムだね。若干 Tinder 要素もあるっていう。(笑)
詳細:Manage or remove your sensitive information
オンラインプロファイルとレジュメの違い
レジュメは、応募する仕事のポジションに関連性のあることを簡潔に箇条書きすることが原則です。また応募するポジションごとに、違うバージョンのレジュメを仕立てるのが理想だよ。
オンラインプロファイルは、仕事以外の活動や本人の希望など、レジュメでは書かないようなカジュアルな内容も記入できるようだ。SNSと簡単にリンクできるのもオンラインならでは。
参考:How to write a great profile
このページはレジュメ作りの参考にも!
大企業と違い、個人ビジネスは応募者のキャラクターを見たい可能性も。ワーホリや学生のバイトだと、このプロファイルが使いやすいかもだね。
先にレジュメを作成し、それを元にプロファイルを作成してもOK。逆に、作成したプロファイルをレジュメテンプレ―トにダウンロードすることも可能です。レジュメ作りに慣れていない人はいいかもね。
詳細:Create a resume from your profile
どちらにせよレジュメは簡潔に作るもの。情報の詰め込み過ぎはNGです。
オンラインプロファイルとSNSを利用した仕事探し
SNSは一般的に「social media」といいます。SNSは日本語なので、海外では伝わらないと思います。ただし、ここではSNSで統一しますね。
仕事探しにSNSを利用するかは個人の判断です。おすすめも否定もできない。
SNSはスキルです。
知識やスキルがない状態で、SNSを仕事探しに利用するのは危険です。たとえプライベート利用でも、真の自分をさらけ出す場所ではありません。これはマジ。ネットは公の場だからね。
- Digital Information literacy
- Media literacy
例えば、これらは現代の学問の一部であり、学生の時に学ぶ必要がある社会知識です。無料オンライン教育の Crash Course や Khan Academy でも学べるから大丈夫だよ。
プロフェッショナルなSNSの知識がない人は、むやみに仕事探しに実装しなくてOKです。その知識を身につける余力のある人は実装してもOKです。
The eSafety Guide of Social Media では、リスト化されたSNSの特徴が学べる。これかなり便利!ちょっと時間がある時に、自分が利用しているSNSについて英語で学んでみてね。
詳細:Impress employers with your online profile
このページは、わかりやすかったので読んでみて。
オンラインプロファイルのポイントシステム
オンラインプロファイルの概要にある「Points target」というのが謎なので、調べてみると…。
Workforce Australia は、「Points Based Activation System (PBAS) 」というシステムを採用しています。どうやらこれは「Income support」のためにあるようです。
仕事を探すために必要なシステムではないのかな~…。これは使ってみないと、ちょっとよくわからない部分です。ポイントがなくても仕事は探せるので、ワーホリや短期留学の人には、おそらく関係ないかなと思います。
※システムの詳細は利用しながら学んでね。現地では人と情報交換をしながら学ぼう。
ただし移住する人は、政府のサポートを受けられるプログラムがありますので、その際にこのポイントが役立つと思います。サポートは、条件を満たせば学生や若い人でも受けられます。参考までに。
詳細:
What is the Points Based Activation System (PBAS)?
Income support payment
オンラインプロファイルの登録方法
この動画は概要です。詳細は下で説明します。
オンラインプロファイルを利用するには、Services Australia の「myGov account」が必要です。
うん、うすうす気づいているとは思うけど、これがオーストラリアという国です。いくつアカウント作らせるんじゃーい!とまぁ、この国に住む人は慣れてください。ビザ申請をした人は、だいたい要領わかるよね?
「myGov」とは、オーストラリアの行政サービスを利用するためのセキュリティシステムです。ワーホリや留学生も、これは登録しておいた方がいいね。
アカウントを作成した後は、「Sign in with myGov」からログインします。
スマホアプリ派の人は、Workforce Australia app も利用できます。
「myGov」にログインした後は、「Workforce Australia homepage」へアクセスできるようになる。ここから「Online Profile」を作成できます。
さらに詳しい方法は、「Access your profile」 の手順に従ってね。
Step 1: Sign in to Workforce Australia through myGov
Step 2: Open your profile
詳細:Complete your profile・Register to get started
なんでもやってみることで使える英語力が伸びる!でもビザ申請よりは簡単だと思います。「myGov」登録なしで使えるサービスもあるので (例えばレジュメコースとか)、どんどん活用しちゃおう。
えっ?ノマドちゃん今どのにいるのかって?カナダだよ。(笑) これが英語の情報力だね。オーストラリアは過去に住んでました。最新情報もバンバン聞いてもらってOKです。調べます。
ここまでは実用的な内容でした。最後に考え方の話をします。
オンラインプロファイルを利用すべきかどうか【社会の話】
ビジネス英語を学んでいる人は、オンラインプロファイルを利用する利点が大きい。なぜなら、それについて調べる過程でビジネス英語をガッツリ学べてしまうから。
ただし、英語リーディングなんて余裕だわッという人は、このシステムに費やす時間に価値があるのかを、冷静に判断してほしい。仕事探しの優先順位は、まずレジュメを完成させることです。
オンラインで物事を解決できる社会=便利な社会ではい。
欧米や日本も含め、仕事探しが複雑化している社会は何かがおかしい。
現在は、専門や大学が標準設定。さらに様々な資格・レジュメATSキーワード最適化・SNSスキル・自分を売り込むスキル・オンラインプロファイル(LinkedIN)・無休インターンシップ・リクルートスーツなど。仕事探しが超複雑化している。無駄が多すぎる。
人は自暴自棄になると冷静に物事を判断できなくなる。安い賃金や劣悪な労働環境でも、お金を稼げるなら構わないと考える。目の前の仕事探しレースに夢中になる。こうなるとね、雇う側(資本家)は賃金を上げる必要も、労働環境を整える必要もなくなるのさ。自暴自棄の人をだますほど簡単な詐欺はない。
これだけネットが発達し便利な社会なのに、仕事を探しの時間と労力は減るどころか増加している。
世界的に70年代~90年代ころは、高校を卒業してレジュメさえ用意すれば、正規雇用で社会保証あのる仕事に就けるのが一般的だった。※先進国のザックリした年代です。一般とは主にマジョリティ層に与えられた特権である、マイノリティは例外です。
ただ仕事を探すだけで、これだけの時間+お金+労力が必要な社会…。君はこの状態を便利で快適なユートピアだと思う?それとも…。
もし多くの労力を投資をして、それをを回収できる確率が少なければ、もし努力が結果に比例しない社会であれば、それはディストピアの証。
インターネットは人類の大発明。便利なツールであることに違いはない。でもでも、自分の置かれている状況は、広く深い視野で見なくてはいけない。目の前の小さな画面に惑わされてはいけない。
これを理解した上で、オンラインプロファイルやLinkedIN、SNSを仕事探しに利用すべきか。利用するとすれば、どれくらいの時間と労力をそこへ割り当てるべきなのかと考えてみてね。
複雑な物事の本質を捉える力を育てなければ、たとえお金だけ稼いでも、君は社会の奴隷になってしまう。だから歴史も社会も政治も、幅広い知識が必要だよね。
記事はここまで。あー疲れたねー。モバゲーでもしよ〜。(笑) またね。