ワーキングホリデー Superannuation 返金の手続き方法/DASP詳細

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オーストラリアのワーキングホリデーは、Superannuation の返金手続きが可能です。この内容はワーホリを始める前に理解し、ワーホリ中に準備しておくのがおすすめです。

Super の返金は、少し複雑な書類仕事です。失敗するとややこしいことになるので、内容を正しく理解して行ってくださいね。

まずは記事の上から下までザっと目を通してから、自分に必要な情報を深堀してもらうとわかりやすいと思います。

公式情報を元に、私のできる範囲で説明しますが、公式リンク先を確認しつつ手続きを行ってください。※リンク先ページが見つからない場合は、時間をあけてください。豪政府サイトは頻繁に停止します。

ワーキングホリデー Superannuation 返金の手続き方法

Superannuation の基礎がわからない人は、先に前回を記事に目を通してね。基礎知識がないと混乱します。

Superの返金を行うための専用システムのことを「Departing Australia super payment (DASP)」といいます。DASPは、タックスリターンとは、まったく別のものです。

AOT公式動画でDASPの概要をどうぞ。

Don’t leave your money behind

動画を見るとすごく簡単そうだが、実際は複雑なので、詳細をみますね。

DASP返金の手続きの条件

前提として、オーストラリア滞在中に、TFN declaration from を記入した全ての職場で、雇用主が Super を支払っているかを確認してください。

TFN declaration from を記入したにも関わらず、雇用主が Super の支払い義務を怠った場合の対処法は、Unpaid super from your employer を参考に。

DASPの申請条件は:

  • ビザの有効期限が切れてから行うこと
  • オーストラリアを出国してから行うこと
  • 他に有効なビザを所持していないこと
  • オーストラリアの永住権を所持していないこと

詳細:DASP requirements

DASPのオンライン記入は、国内にいるうちに始めても大丈夫です。ただし提出ボタンは、必ず出国後に押してください。

ワーホリビザの有効期限がまだ残っている状態で帰国した人は、その期限が切れるまで待つ、またはビザの効果をキャンセルしてから、DASP申請を行ってください。

You can only submit a DASP application when you have left Australia and do not hold an active visa. However, we recommend you start your online application while you are still in Australia and have all the relevant information handy.

DASP

Super fund には、毎月の維持費かかっています。帰国後はすぐにDASP申請を提出してください。ビザの期限が残っているの人のキャンセル方法はDASPへ。

DASPの申請方法は3つ

  1. オンラインフォーム (無料)
  2. 書面
  3. 代行手続き(Authorised representative)

第三者に手続きを代行してもらうことも可能です。

DASPフォームの記入に必要な情報

DASPフォーム(PDF)を元に、必要となる情報をまとめました。自分でも内容を確認してくださいね。

ワーホリ前に、この用紙を印刷しておくと便利です。

仕事を辞める際に、雇用主に記入に必要な情報を確認しておくと安心。後でオンラインフォームに書き移すと簡単ですね。

  • Passport information
  • Visa information
  • Australian tax file number (TFN)
  • Email address・Phone number 
  • Last address in Australia or address shown on your last superannuation fund statement
  • Superannuation fund name
  • Superannuation fund Australian business number (ABN) (if known)
  • Member account number
  • Employer Australian business number (ABN) (if known)
    • Employer business name
    • Employer business address
    • Period of employment (DD/MM/YY to DD/MM/YY)
  • Bank account details(Australia or international)
    • BSB code(six numbers)
    • Account number
    • Account name
    • Your address, exactly as it is registered with the overseas institution
    • Account number or International Bank Account Number (IBAN)

Australian business number(ABN) とは、雇用主がSuperを支払うために持っている番号です。

どんな情報が必要か、今しっかり目を通してください。

オーストラリアの銀行を利用する場合は、その詳細も必要です。銀行口座を開設した際の住所も必要みたいですね。自分が最後に住んでいた住所も必要なようだ。

ただ既にワーホリを終えた人は、どうやって情報を集めるのか。以下はオンラインで情報を探す方法です。

自分の Super 情報を探す方法

前提として:
Super accounts は複数、存在する場合もあります。
Super fund は、複数の種類に分かれて存在する場合もあります。

ややこしいですね。これは人により状況が違うので調べれば大丈夫。

Locating your super にある、自分の Super 情報を確認する方法は3つです。

  1. DASP online system
  2. ATO online services
  3. phoning us (電話で確認)

DASPオンライン申請を開始し、パスポート・ビザ情報・TINなどを入力すると、自分のSuper情報が表示されるようです。もしこれで確認できない場合は、以下の方法へ。

myGov account がある人は、ATOのオンラインサービスでも確認できます。ATOオンラインの概要と登録方法は、Keeping track of your super online を見てください。

ABNナンバーがわかる場合は、Super Fund Lookup で Suoer fund を確認できます。

Suoer fund の種類について知りたい人は、Types of super fund も参考に。

何か特殊な状況で情報がみつからない場合は、電話も利用してみてください。

DASPフォームの書き方

オンライン記入、書面記入ともに、How do I complete this form? ページに書き方の詳細があります。

このページには、それぞれ必要な情報の探し方もあります。ここでは、内容を全て説明できないので、以下に注意点を少しつけました。参考までに。

Section A: Temporary resident’s details
Section B: Superannuation fund details
Section C: Details of employer/s who contributed to the account/s
Section D: Supporting documentation for temporary resident
Section E: Payment options
Section F: Declaration by temporary resident
Section G: Authorised representative details
Section H: Declaration by an authorised representative

「Section B」
super fund が複数存在している場合は、それぞれの fund ごとにセクションを記入する。
(Question 11)→1つのsuper fundに複数の雇用主が支払いを行った場合は、それぞれ雇用先の情報をすべて記入する。 

「Section D」は、Working Holiday Maker の項目を参考にしてください。Certification of Immigration Status を申請したかどうかでやり方が異なります。

「Section G」「Section H」は、本人から依頼を受けた人(Authorised representativ)が記入する箇所です。自分で申請する人は記入する必要はありません。

書面で手続きする場合は、DASP form (PDF) を記入し、サポートドキュメントと共に自分の super fund へ送ります。間違えて ATOやDepartment of Home Affairs に送らないこと。

Send the completed DASP application form and certified copies of your supporting documentation (as listed in Section D of the form) to your super fund. Keep a copy of your form and certified documents for your own records.

Where do I send the completed form?

DASPオンラインで Superannuation 返金の手続きをする

オンライン申請は、DASP online application system からアクセスできます。

ワーホリ中に記入を始めてOKです。ただし「submit」ボタンは、オーストラリア国内で押さないように。出国してから提出するのが条件でしたね。

DASPオンライン、システムの使い方

DASPの使い方は、Help with the DASP online application system にあります。ここでは一部を紹介しますが、細かい内容は自身で確認してくださいね。

最初に「shared secret」を設定することで、一度記入を始めたアプリケーションに、再びアクセスできます。

再び始める際は、「TFN・名前・パスポート情報・生年月日」と「shared secret question」を入力しアクセスします。

その後パスポートを変更した人は、オーストラリアWHで使用していたパスポート情報を入力してください。→ Re-entering the online system

「TNF」を入力することで、自分の「super accounts」が表示される仕組みになっています。→ Your TFN (optional)

もしもDASPシステムが自分の super を表示しない場合、Add an application ページで、Add applicationを選択します。そこで自分のファンドと紐づいている Australian business number (ABN) を入力すると手続きを開始できます。→If DASP Online doesn’t find your super

Visa information 画面では、自分のWHM visa(417又は462)情報に間違いがないことを、必ず確認してください。

もしこのビザ情報に間違いがある場合は「submit」ボタンを押さずに、「GCN.admin@homeaffairs.gov.au」へEメールで訂正してもら必要があります。その後、Home Affairs がビザ情報を訂正したことを Visa information 画面で確認した後に、DASPオンラインで「submit」を押しても大丈夫です。 → Incorrect visa information

一度提出したアプリケーションの内容を再度確認する、または訂正することはできません。「submit」ボタンを押す前に必ず最終確認してください。

Applications for payment ぺ―ジでは、アプリケーションの状態を確認できます。

  1. new application – まだ提出していない
  2. submitted – 提出済み
  3. rejected – アプリケーションが拒否された
  4. not to be forwarded – まだプロセス中という意味かな
  5. transferred – 自分の super がATOまたは別のファンドへ転送され拒否された

※4と5は、コンテクスト不足で正確にどういう意味かわかりません。

申請後のプロセス時間は28日間です。その間に追加の情報を求められる場合もあります。→ Response and processing times

説明はここまでです。よくわからない部分がある場合はコメントください。以下は、AYOの関連ページ一覧です。活用してね。

Superannuation 返金に関するATO公式ぺ―ジ

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