Black Coffee, English book

ワーホリ前の英語学習 重複リーディングで長期記憶を伸ばす2つの方法

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今回は、英語で活字を読み、長期記憶(long-term memory)を伸ばすための方法だよ。重複リーディングの意味と、方法2つを紹介するね。Spaced repetition 理論を元にした内容です。

この記事で学べることは、洞察・論理的思考・理論の本質・心理学・ちょっとだけ英語も。

ワーホリ前の英語学習 重複リーディングで長期記憶を伸ばす2つの方法

ワーホリ中に英語を伸ばしたい人は、マジで使える長期的な英語力を求めているのだと思う。てことは、試験でサクッと忘れてしまう短期記憶ではなく、長期記憶を狙ってるんだよね?

前回の記事では、きゃりーぱみゅぱみゅや映画の話をしながら、英語リーディングの重要性と Spaced repetition (間隔反復) の話をした。

ワーホリ前に一般英語を学習中の人は:

  1. 文法力が弱い
  2. 語彙力が少ない
  3. 脳が横文字(アルファベット)に慣れていない

という感じだよね?

特に語彙力は、記憶力が肝。つまり Spaced repetition (間隔反復)を意識する必要がある。

何を目的に英語学習するかによるが、より多くの単語や表現を覚えたい場合は、活字を読むことが重要となる。つまりリーディングね。

リーディングで長期記憶を伸ばすポイントは、なるべく同じ語彙や表現が重複している状態一定期間キープすることが好ましい。

重複と反復の違い

重複の意味は、同じ物が余分に重なること。イメージとしては、Duplication・Overlap など。

効率を重視する現代では、重複する(ダブル)という概念を軽視する社会になった。理由は、選択肢が多すぎる世の中になったから。過剰な情報量は、私たちの長期記憶の成長を妨げている。

学習に関しては、同じようなことがダブっているほうが効果がある。重複してる部分が多ければ多いほど、記憶に定着しやすい。ただ必ずしも、まったく同じことを繰り返す必要はない。

反復の意味は、同じことを何度も繰り返すこと。イメージとしては、repetition・copy など。

でもまったく同じことを、何度もやるって飽きない?ドラマの第一話を2回も3回も見たい?すぐに「次へ」をクリックたいよね?同じ事を繰り返すのって飽きる。飽きるとモチベーションがさがる。

Spaced repetition の理論上は、一定機関の間に反復すると効果がある(復習)。でもまったく同じことを反復すると飽きるので、内容は微妙に違うけど重複してる部分があるもので復習する。これがノマドちゃんお気にいりの学習法なのさ。

英語で重複リーディング2つの方法 ワーホリ前に習慣化

活字を読むという行為は、忍耐と集中力が鉄板となる。つまり、日本でしょうもな~い生活をしている間に、習慣化しておく必要がある。海外でキラキラ生活が始まると、活字の習慣化は難しくなる。

ワーホリ前に、活字を習慣化する2つの方法は以下だよ。

1.英語本を根性で一冊読み切る

本にはタイトルがある。本を書く人は頭がおかしいので、数百ページにわたり、途方もない時間をかけて、そのタイトルの意味を説明する。

著者は、主張(ポイント)を伝えるために、あーでもないこーでもないと、目線やらチャプターやらを変えて、読み手を口説き落とすのさ。これが本の目的なのね。

基本的に小説も、読んだ後にそのタイトルの意味が理解できるようになっている。つまり本を一冊読みきると、同じような語彙や知識を何度も何度も、いやってほど目にすることになる。→重複や反復

熟練ライターには個性があり、お気に入りの語彙や表現を意図的に使用する。これを diction と言う。

diction
When you write, you make choices—about which words to use, about the order in which you will use them. We call these choices “diction.” These choices are consequential, especially for tone and voice.

University of Maryland

読書は時間がかかる。普通の人は一気に読めないので、毎日少しずつ読む必要がある。反復しながら一定期間かけて学習したものは、記憶に定着しやすい。→Spaced repetition

本は:

  • 数ヶ月という期間をかけて言葉が重複する。
  • 内容は反復していないので飽きずに達成できる。

ノマドちゃんは、初めて英語小説を読み切るのに半年もかかったのさ。長いように感じるが、前のページを読み返しながら進んだので、読み終えるころには、基礎的な単語や文法を理解できる脳が育っていた。その後、英語は学習ではなく習慣へと変化した。

詳細は、たった3冊の英語小説で、普通に英語本が読めるようになった記録

2.英語ブログを定期的に続けて読む

ブログ記事は、重複リーディングに向いてる。その理由はSEO対策にある。人気ブログは、検索エンジンのトップランキングに入るために記事を構成している。

SEO対策、簡単にいうと、タイトル(H1)にあるキーワードを、本文内にいくつも配置して検索エンジンにアピールすること。

つまりブログ記事は、意図的に同じ単語を重複させている。優秀なライターは、本文内にほどよくキーワードをちりばめつつ、おもしろい文章を書く。読み手は、文章を楽しんでいる間に、同じ語彙や、その関連用語を何度も目にすることになる。

ブログサイトのタイトルは、本のタイトル部分に相当する。特に個人ブロガーは頭がおかしいので、サイトタイトルに関連した記事を、狂ったように配信し続ける。

一般的に個人ブログは、同じライターが執筆している。つまり diction も成立する。個人サイトのブログ記事を網羅することは、一冊の本を読んでいるのと同じことなのさ。

自分が興味のある個人英語ブログを、定期的に読み続けることで、重複リーディングできると私は思う。

ニュースやまとめサイトは、本のような構成にはなっていない。内容やライターもバラバラしており、浅く広い知識を得るには良いが、重複部分は少なくなる。

学習理論を学ぶ本当の意味

これらの方法は、あくまでも理論上の話。理論=絶対ではない。もちろん私個人の経験も絶対ではない。そもそも学習法に絶対や完璧などない。最も重要なことは、一つの学習法にコミットすること。コミットには、心の迷いが大敵となる。

学習理論を学ぶ意味は、迷いを軽減し、目の前のことに集中するためにある。「自分はこういう理由でこの学習法を選択している。」と、不安や雑念を取り除くことが目的だよ。

英語の話し言葉VS書き言葉 どちらに特化する?

会話文を集中的に学びたい人は、ダイアログが多めの小説を読む、または、動画の会話文を書き起こしたものを読むなど。

書き言葉に特化したい人は、小説(物語)以外の本を読めばいいかな。

人気の個人ブログは、ライターが読み手に話しかけるように書くので、モノログっぽくなっている文章も多い。スピーチ文とかもそうだね。

どれもこれも一気にはできない。どういった英語を優先的に身につけるかは、取捨選択する必要がある。学ぶことを絞る。これも雑念を減らし、集中力を高めるためのポイントだよ。

英語の重複リーディングは、3ヶ月から半年で効果がでる

元々の語彙力や文法力によるので、明確には言えないが、英語の活字に最低でも3ヶ月以上は触れ続けることで、英単語や横文字に脳が慣れてくると思う。

ワーホリ渡航前に3ヶ月の重複リーディングにコミットし習慣化、ワーホリ中にその習慣を継続することがおすすめ。習慣化していないものを、海外で始めるのは無理があるからね。

英語小説を基準にすると、短い小説(2~300P)なら、毎日数ページしか読めなくても、3ヶ月ほどあれば読み切れると思う。長い小説は、半年もあれば十分かと。

例えば、好きな小説一冊と、興味のある英語ブログの2つにコミットしておOK。気分転換に本とブログを交互に読むのもあり。ただし、どれもこれもできない人は、一つに絞る。

一日に取り組む時間は、長くても2時間まで。本が大好きなノマドちゃんでも、2時間連続で活字を読むと、脳が正常に機能しなくなってくる。

日本語でもそうだが、活字を読むのは集中力がいる。30分かけて1ページ(1記事)しか読めなくても、それはそれでOK。学習は読む量ではなく、脳を消費した量で考える方がいい

今回はここまで。次は、長期記憶の理論を深堀します。

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