カナダスクリーンアワードを受賞したコメディドラマ3選【ワーホリ使える英語だけ学ぶ】
アメリカとカナダの違い、それは、銃がないこと、ユニバーサルヘルスケアがあること、そしてカナビスが完全に合法なことだ。(笑)
ということで今回は、アメリカナイズしすぎた皆さんのために、賞を受賞したカナダのコメディドラマを3つ紹介するよ。
もちろん、使える英語を学べるように構成した。
カナダスクリーンアワードを受賞したコメディドラマ3選【ワーホリ使える英語だけ学ぶ】
映画を紹介する前に。
カナダスクリーンアワードってなに?
一言でいうと、アメリカの Academy Awards(Oscar) のカナダ盤です。ちなみに、豪は AACTA、イギリスは BAFTA 、フランスは César Awards、え〜と日本は…。
To be eligible for nominations, a title must be either a Canadian production or co-production; international film or television projects shot in Canada without direct Canadian production involvement are not eligible. Canadians cannot receive nominations for working on foreign productions that were not otherwise eligible for CSA consideration, but foreign nationals may be nominated for work on eligible Canadian films.
Wikipedia
ノミネート条件は、カナダ制作もしくは共同制作、および国内で撮影されたインターナショナルフィルムまたはテレビ番組とし、カナダと全く関連性のない作品は対象とならない。尚、CSAとして考慮されない海外作品の制作に従事したカナダ人を対象とするものではないが、カナダ作品の制作に携わった国外の制作者がノミネート対象となる場合がある。
カナダスクリーンアワードで受賞したコメディドラマ3選
過去10年間で Best Comedy Series 賞を受賞したコメディドラマを、なんと3つ紹介。てか3つしかないんだけどね。その理由は、以前のジェミニ賞とジニー賞が統合され、カナダスクリーンアワードとして2013年にリニューアルしたから、だそうです。
1.Kim’s Convenience (第6回)
この映画は、韓国系カナダ人のファミリードラマで、見てほしい理由は、日本人として、東アジア人として、とても社会勉強になるから。
アジア人としての恋愛、人種や世代間の対立や差別など。韓国と日本の関係性など政治問題を学ぶこともできる。個人的には、アッパー(父)のギャグが寒くてお気に入り。オヤジギャグは世界共通なのね。
多様性の国カナダと主張してはいるものの、アジア人をメインとした作品の受賞は異例なこと。白人中心の社会をそう簡単に変えることはできないという現実が、ここカナダにもあるのです。残念なことに、この世界的な人気シリーズがうちきりになってしまった理由も、制作側にはほぼアジア人がいなかったという差別的な背景から。
ちなみに俳優の Simu Liu (兄役)さんは、マーベル作品『Shang-Ch』の主役に抜擢されハリウッドへ。
《Kim’s Convenience で使える英語だけ学ぶ!》
ドラマを見て使える英語を学ぶ方法は、①作品を見る②レビューを英語で読む③友人とあれ見たトークする、の3ステップだよ。
てことで、読みやすそうな英語記事をピックアップしたので活用してね。
At first, I found “Kim’s Convenience” breathtakingly corny.
By Hua Hsu
訳「最初はあぜんとするほど、垢ぬけないショーだなと感じた。」
うんあのローカル感がね、わかる。このレビューは、著名なマガジンTHE NEW YORKERのコラムなので、こなれた感のある文章だけど、かなり短い記事だからいける!月に3記事だけ無料なのでどうぞ。
stir
Vancouver Sun
この二つは舞台作品のレビューだけど、短くて読みやすかったからサクッといこう。
npr
この記事は英語がやさしい。カナダのアジア移民について学べるので、移住したい人はとりあえず読んでみて。Archetype と Stereotypes の違いとかも学べて勉強になった。
2.Schitt’s Creek (第4・7・8・9回)
この作品が4回もアワードを受賞した理由は、クリエイターたちのメッセージの力強さにある。2度も3度も見る価値がある作品だよ。
この作品で学べることが本当に深い:
①豊すぎる多様性
金持ちファミリーと田舎町の住民の多様な思考や生活スタイル。ゲイカップルやオープンリレーションシップといった多様な人間関係を、ごく自然に当たり前のように描いている点が、本当に素晴らしい。
②キャラクターの成長
キャラクターたちが自身の状況を受け入れ、過ちを認め、新たな価値観を受け入れ、良くない人間関係は断ち切るなど、人としての成長をここまで見事に描いていて、涙なしでは見られない作品。
撮影地と設定:
オンタリオ州の Goodwood という町が主な撮影地で、他にもトロント郊外の自然や、歴史的な建築物などが使用されている。もちろんキャストもカナディアンだが、設定は、北アメリカのとある町となっており、どちらの国なのかは明確になっていない。なので、カナダ文化とアメリカ文化が、混ざっている感じの作品だと思ってほしい。カナダとアメリカを比べるようなシーンもあるので注目してみて。
《Schitt’s Creek で使える英語だけ学ぶ!》
ULTIMATE ONTARIO
Discover These 7 Schitt’s Creek Filming Locations In Ontario
これはオンタリオ州のローカル情報サイト。ロケ地が乗っているので、ワーホリは要チェック。
INSIDER
19 surprising things you probably didn’t know about ‘Schitt’s Creek’
これアメリカのメディア。小ネタがたくさん載ってるので、ドラマを見ながら、気になるところを読んでみて。しっかり文化も学べるからい一石二鳥だよね。
3.Sort Of (第10回)
このドラマはキムコンビニ同様、マイノリティーにフォーカスしているにも関わらず、2021年にCBCでドラマ化、さらにアワードの受賞へ。逆にキムコンビニと異なるのは、クリエイター達もマイノリティーが中心となっている点だ。※このショーはまだ見てない。
Sort Of was written by Baig, Filippo, Jenn Engels, Nelu Handa and Ian Iqbal Rashid, and directed by Filippo and Renuka Jeyapalan. Ian Iqbal Rashid and Jenn Engels were also co-executive producers.
Wikipedia
この作品を二言でいうと、南アジア人とトロント。南アジアってピンと来なかったのね。でウィキってみるとあーなるほどね、と他のアジア諸国を軽視しまくっている自分をいつも反省する。
主演の Bilal Baig さんは、ミシサガ出身のパキスタン移民の2世で、さらにムスリム教徒で Queer というアイデンティティを持つ。Acha Bachaを書いた脚本家でもある。多様性の国カナダであっても、ムスリムに対する偏見は強く、さらに LGPTQ の社会的地位も、まだまだ低いという現実がある。
撮影地は、トロントのダウンタウンなので要チェック!例えば、ドラマに登場する本屋は、Church and Wellesley village にある Glad DayBookshop がモデルになっているそう。LGBTQ コミュニティが集まるブックカフェだよ。実際の本屋の撮影場所は、Queen Street West の空きスペースで行われた。
ワーホリは、このカフェで友人を作ってみるのもありだよね。個人的にはまだ行ったことないけど、本好きなのですごく興味あり。※このショーはまだ見てません。
《Sort Of で使える英語だけ学ぶ!》
このドラマのニュースやレビュー記事は、LGBTQ 知識がないと語彙が難しくチャレンジ感あり。ただそれだけ社会勉強にはなるということ。
Chicago Tribune
いろいろ読んだけど、この記事は読みやすい方だった。ドラマを見てから読むと、けっこう英語を理解できるんじゃないかな思う。ネタバレが多いので注意。
Wikipedia
キャラ説欄が読みやすかったかな。
ワーホリ前にカナダドラマを見て、文化も英語も一気に学ぼう
どれだけ英語テストで点を取っても、文化や社会がわからないと使える英語にはならない。この3作品でしっかり社会を学べば、カナディアンと会話が盛り上がること間違いなしだよ!
さらにカナダ以外の英語圏でも、多様性が豊かなカナダ文化に興味がある人が多いから、その知識は世界的に役に立つよ。
さあ、この作品を英語で binge-watch しよう! See you!!