Woman feeling failure

ワーホリ海外イタイ失敗、日本人の感覚で起こる日本人害は老害と同じ構造

Woman feeling failure

ワーホリや留学で海外に住むと、日本人の感覚で行動したり会話したりするよね。

で、これ老害と同じ構造だなと思ったのね。

”日本人の感覚” で海外生活すると、老害のように害をまき散らしてしまうので、早い段階でそこを理解してほしいと思い記事にした。

ワーホリ海外イタイ失敗、日本人の感覚で起こる日本人害は老害と同じ構造

Learn from failure

老害とは、古い世代やステレオタイプなどが、自分の習慣や経験をもとに、理不尽なことや相手を傷つけるような言動をすることだよね。

老害の一番のポイントは、本人は何の悪気もないということ。むしろ自分が正しいと思っているからややこしい。

「それ間違ってますよ〜」と言ったところで、老害を発してる人は理解しない。

では、なぜ老害が起きるのかというと、”老人の感覚” で言動するから。

時代や最新の物事や、新しいルールや習慣を理解していない、いわいる勉強不足、無知。うん、新しいことを学ぼうとしない本人の怠慢だよね〜。

そしてこれと同じことが、海外では ”日本人の感覚” で起こる。

日本人の感覚で起こる日本人害とは

私はワーホリ3ヶ国で、おそらく差別、偏見、イタイ発言など、かなり害をまき散らしたと思う。というか確信がある。

なぜなら、”日本人の感覚” でワーホリ生活をしていたから。さらに海外の習慣を理解していないイタイ日本人もたくさん見てきた。

日本人だから海外で知らないことがいろいろある。まあそれはしょうがないんだけど、害を受けた側は不快なことに変わりはないよね。うん、老害がそうだもんね。年配だから何を言っても許される、というわけではない。

じゃあ、日本人が海外でまき散らす日本人害、具体的にはどんなものなのか。

ワーホリ誰もが犯す危険性、3つの日本人害

1.人種差別

いきなり重たい話題だけど、人種差別は日本人害の超定番だから。

例えば一般的なものだと、黒人に対しアフロやドレッドヘアなど人種的な外見をホメる、または触らせてほしいと言うなど。日本人なら、髪をホメられるのは喜ばしいことだと思う人が多いが、それは完全に ”日本人の感覚”。

黒人の人は、毎日のように他人に髪を触らせてほしいと言われるのね。他人やちょっとした知り合いに、イチイチ触らせてと言われたら、かなりうっとうしい。で、褒められるのすらうっとしいらしいわけ。で、目線を感じるのもうっとうしい。

もちろん私自身も、日本人害を巻いた。ドイツでアフロの男性と知り合ったときのこと。あまりにもキレイなヘアスタイルだったから、思わずホメてしまったのね。すると、

“Do you wanna touch?”

と本人に気軽にオファーされ、思わずさわっちゃうよね。で今考えると、触らせてほしいの流れがうっとおしいから、自らオファーしたのだろうなと…。

なぜこんな些細な日常が、差別になるのか。

世界には故意的に、意識ありありで人種差別をする人が五万といる。差別される側は、24/7体制でその差別に対応している。彼らからすると、からかわれているのか、ホメられているのかなんてイチイチ考えたくもないし、マジでほっといてほしいのさ。

これはほんの一例。人種間の感覚の違いで起こる人種差別は未知数だから。日本には多様性が少ないので、これを意識的に学ばなければ、誰もが必ず害を起こす。100%言いきるよ。

No. You Cannot Touch My Hair! | Mena Fombo | TEDxBristol

2.日本人の社会的パワーとマイノリティーへの配慮

海外へ出ると日本人はアジア人としてマイノリティになる。ただし、マジョリティになる場面も多い。なぜなら先進国出身、またはへテロセクシャルだから。

“Oh, I want a better job. I don’t like working in Japanese restaurants. “
“So many gay people here, Japan doesn’t have many though.”
“Living abroad is so hard and expensive,  I miss Japan… “

例えば、これらがヘテロの日本人同士の会話であれば、特に支障はないかもしれない。ジャパレスの文句も言いたいし、日本が恋しいのはわかる。

でも想像してほしい。もし話している相手が、

レストランの仕事に就くことすら困難な人種だったら。
ゲイの人など、LGBTQの人だったら。
母国が戦争中で国に帰ることすらできない人だったら。

マイノリティは、基本的に社会的立場が弱い人のこと。自分よりも過酷な状況の人に対し、”日本人の感覚” で会話をしてしまうと、相手はどう感じると思う?

「私らの若い頃は、そりゃもう苦労して朝から晩まで働いたけど、最近の若い人は怠けてる。」

90年代以前の成長期の労働者の社会的パワーと、現代のそれとはまったく異なる。”世代の感覚” で発言する。これが老害だよね。いやいや、朝から晩どころか深夜まで働いても、家も車も買えないから、今の世代はさあ。

日本人として、ヘテロとしての社会的パワーを理解せず、立場の弱い相手の前で日本人発言をする。海外ワーホリ生活ではよくあることだけに、注意が必要だ。

3.ルールや習慣

日本人の場合、海外の習慣、特にルールを守らないということは少ないと思う。ただ多くの日本人が ”日本の感覚” を突き通すのが、サービス業での従業員の扱い方だ。

日本のサービス業はかなり特殊。従業員よりも客の立場が強いという悪い習慣がある。

低賃金で働いている従業員に対し、しょうもないことで文句を言う、多くの要求をする、または、してもらったサービスに対し感謝の気持ちがない。

これらは、完全に ”日本の感覚” です。

ジャパレスで日本人客をみていると、お金を払ってるんだからこれくらいして貰って当然という態度の人が多い。「おしぼりありますか」「お茶ください(無料の)」「これ下げてもらえますか」など。もちろんチップも払わない。

ワーホリの場合は、自分がジャパレスで働くのでわかってる人が多いが、駐在系の人は日本企業で働いているので、”日本の感覚” のまま海外生活をしている人も多い。

日本の習慣を海外へ持ち込み、都合の良いときだけ「自分は日本人だから」と言い訳をする。これって「自分は年だから」と言い訳する老害と、同じ構造だと思わない?

ワーホリが海外で、日本人害を防ぐためにできること

  1. 自分は知らないということを知る
  2. 知らないことは自ら学ぼうとする
  3. 害を及ぼしたと思ったら言い訳せずに即謝る

一番マズイのは、自分は物事を知らないことに、気づいてもいないこと。

本当に頭の良い人やエキスパートと言われる人たちは、自分が多くを知らないという事を知っているのから賢いのね。自分が知らないことは学ぼうとする。で、さらに頭が良くなる。

すべてを知る人など存在しない。知らないということはしょうがない。ただ日本人だからと言い訳はせず、すみませんの一言。

私自身、ワーホリ初期は、”いやあ自分は日本人だから” という思考があった。無知を知らない無知だったと思う。

「日本人だからねえ」という言い訳は、「はい、日本人は無関心な人種です」と自ら言っているのと同じ。「年取ってるから現代の事には無関心です、無知です」と同じ構造だよね。

日本人害の克服は、難しいけど、日本人には必ずできる

日本人害を克服するのは難しい。口が滑っても簡単だとは言えない。

でも私たち日本人にはできる。なぜなら、しっかり義務教育を受けた頭の良い人種だから。

老害が起きる原因は、学ぶことをやめてしまったから。無知や無関心を受け入れてしまったから。

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