コスパが命!留学エージェントの値段交渉術【小説風】
こんにちは。のまどちゃんです。
今回は留学エージェントのコスパを、最大限に引き出すための値段交渉術、大阪人風にいえば『まけてもらう』方法を解説します。
交渉術+行動力+観察力 これらがわかりやすいように小説風にしてみました。といっても、たったの2章しかないよ。(笑)
コスパが命!留学エージェントの値段交渉術【 第一章 思い立ったら即行動 】
海外に行こう、ワーホリしよう、と決めたものの何から始めればいいのか、さっぱりわからなかった。そこで、とりあえず留学エージェントを訪れることにした。
そのころ長年住んだ大阪を離れ、快適な夏が過ごせる札幌に住んで数か月だった。
土地勘などまったくなく、大通りとすすきのをつなぐ地下道の使い方もよくわからない状態だった。札幌民にとっては、寒い冬から身を守るパイプラインのようだ。
右も左もわからん。とりあえずググって、一番アクセスの良い留学エージェントのオフィスを訪れる。
札幌雪祭りで有名な大通り公園のすぐそば、茶色いオフィスビルの低層階だったのか、階段で上った記憶がある。
ノックしてオフィスの扉を開けると、デスクが2,3あるだけのこじんまりとしたオフィスに、中老のスーツ姿の男性が一人ぽつりとデスクワークをしていた。思っていた感じと違う、、、場所間違えたかな。
私 「こんにちは。アポイントをとらずに突然来てしまったんですが、大丈夫ですか?」
男性 「ええ少しなら、大丈夫ですよ。」
一瞬戸惑った様子だったが、快く受け入れてくれた。
海外に住んでみたいので、ワーキングホリデーに興味があるということを話すと、彼は坦々とした口調で、「国はどうしますか?」とのこと。
私「まだ国は決めてないんですが、、、ヨーロッパに興味があって、エスプレッソのカフェ文化が好きなんですよね、、、ただ言語は英語がよくって、、」
なんてまったくまとまっていない要望をぶつけられたにもかかわらず、さらに坦々とした口調で、
男性「そうですか、ではオーストラリアのメルボルンとかどうですか、ヨーロッパ調の建物が多く、カフェ文化が盛んで、住みやすい国ナンバーワンで、、、」
私「あ、そこいいかもですね。お願いします。」
他にもニュージーランドやカナダなど、選択肢はいろいろあったのだが、行ったこともないよその国のことを、なんだかんだ悩んでもしょうがないと思い、そこはプロのアドバイスにゆだねることにした。
行きたい国と地域が決まれば、話は想像を超えてスムーズだった。というよりも、このスーツ姿の中年の担当者の手際が良かったのだと、のちに知ることになる。
説明された内容は、たったの5つだった。語学学校、住むところ、健康保険、航空券、ビザ。
語学学校は、二つほど案内されたがなんだかよくわからないので、漠然と安くて日本人の少ない方がいいと言うと、白黒コピーをして束ねただけの薄っぺらいパンフレットを渡された。表紙には二人の外国人が教室で作業をしている様子が写っていた。 その時はまだ、この二人のメキシコ人と共同生活することになるなど、もちろん想像もしていない。
そのなんとも即席感あふれるパンフレットに惹かれ、その学校でとりあえず2か月分(長すぎず短すぎず)の費用を見積もってもらった。
ここでどうしても入学金や教科書代といった項目が気になってしまう。たったの2ヶ月やのに、なんで入学金なんか払わなあかんねん。ここは札幌だが、そんなことは関係ない。値切る。
私「あまり予算がないんですよね、、この入学金とか教科書代は、なんとかならないですかね、、、」
彼は一瞬渋い顔を見せたが、
男性 「んー、、、では、今回は入学金はサービスしときます。」
住むところに関しては、学校の提供するシェアルーム(アパート)を提案された。他の生徒も住んでいるところなら安心かな。でもそこが気にいるかなんてわからないので、とりあえず1ヶ月分だけ見積もってもらうことにした。
健康保険は、国によって必要な保障内容が違うので、とりあえずオススメされた日本の保険会社プランで1年分を見積もってもらった。
その男性はいかにもサラリーマンという感じで、飾りっけがなく、話が面白いわけでもなんでもなかったが、役所仕事のように坦々とした仕事ぶりだった。良心的な感じを受けたので、ここで決まりかなと思った。
彼は特にその他のオプションを進めてくる事もなく、私が他にも聞きたい事を聞くと、要点だけをサラサラと答えてくれた。この人は営業する気ないんか?それとも、私が始めから予算少なめと言ったからあきらめたんか、いや、そもそも札幌はどこもこんな感じなんかもしれん。
彼は、値切ってくるこの関西人から契約を取りたい、私は、なるべく低予算でササっと事をすませたい。
お互いのニーズがマッチしたのか、話は順調に進んだ。
私「急に来たにも関わらず、お時間頂いてありがとうございました。この見積書を持ち帰って、一度検討します。」
男性「もちろんです。また決まったらいつでも連絡ください。」
最初から最後まで、なんとも事務的な対応だった。
コスパが命!留学エージェントの値段交渉術【 第2章 海外への第一歩 】
その後、3件ほど他の留学エージェントを訪れたが結果は明らかだった。
とにかく待ち時間が長かったり、長ったらしいアンケートを記入させられたり、ノリのいいお兄さんのセールストークを交わしたりしながら、やっとの思いで見積もり書までたどり着くつく必要あったのだ。
その中でも、華やかで真っ白な壁が輝きを放っていたオフィスでは、かわいいお姉さんがどこからともなくやってきて、ニコッとお茶を出してくれた。その後、やっと担当者に呼ばれたかと思ったら、マニュアル的な長々とし説明があり、最終的にやっと肝心の見積もり書を出してくれた。
驚いたのは、1件目のエージェントの倍以上の見積り額だったことだ。その合計額は、3桁を軽く超えていた。項目を見ると、〇〇手数料という欄がズラ~と並んでいたのだ。これは話にならんは、お茶出しお姉さんのスマイル料金もしっかり含まれてんで、いや、下手したらさっき飲んだお茶代も、、、。
最初のオフィスを再び訪れることにした。今回はちゃんとアポイントも取った。そしてまたもや、あのスーツ姿の男性一人だった。
またこのおじさん一人やな、個人経営なんかいなここは。 と心の中で思う。
男性「こんにちは、あれからどうしてるかなと思ってたんですよ。」
彼は相変わらす飾りけがない口調だが、親近感のある印象を含んでいる。
前回出してもらった見積書を見せ、少し予算が足りないと相談してみる。
私「家で検討したんですけど、、やっぱり予算的にまだきついんですよね、、、」
他のエージェントの見積書と比べると、ここはあきらかに安かったが、ダメ押しで再度交渉する。
彼は、ん~と少し渋い顔をしながらも、「手数料」と書かれた1万円の項目を負けてくれた。
男性「 航空券の日にちは、いつにしますか? 」この言葉を聞いたとき、いよいよ行くんだと、ぐいと背中を押される感覚になった。
私「1~2ヶ月後がいいですね。」仕事を辞めるのに十分な期間を提示した。
男性「では、航空券を調べますね。」カチカチカチ。
男性「 〇月〇日、メルボルン行きはこの日が一番安いので、この日でいいですか? 」と言いつつも、他の日の値段もいくつか、手際よく見せてくれた。
私「そうですね、その日なら問題なさそうです。よろしくお願いします。」
3ヶ国目であるカナダにいる今は、航空券はもちろんすべての手配を自分で行うのだが、そのころの自分は本当に無知で、ただエージェントを巡るくらいしかできなかった。それでも自分のやりたいことのために、小さな一歩を踏み出したあのころの自分に、本当に感謝している。
小説はここまで。エージェントで申し込む内容5つ、詳しくは別記事にまとめたよ。
コスパが命!留学エージェントの値段交渉術【具体的に解説】
コスパが命!留学エージェントの値段交渉術【 まとめ】
今回は、私の経験を元に小説風にしてみました。太文字のところがポイントです。
東京や大阪では、代理店の数が無数にあって混乱するかも。だだし、何十件も周っても時間のムダかと思うので、サクサク4~6件見積もりを出してもらうことをおすすめします。
留学代理店はフリーマーケット。競争が激しいからこそ、値段交渉して、質のいいサービスを低価格でゲットしよう。