オーストラリア入国書類 Incoming Passenger Card 記入方法と英語解説【動画つき】
オーストラリアへ渡航する人は、Incoming Passenger Card (IPC)を正しく記入する必要がある。日本語では入国カードというもの。
入国カードの知識は、ワーキングホリデー・留学生・旅行者の方に例外なく必要な知識となります。
ワーホリする人や英語学習者向けの内容なので、記事の半分くらいは英語になってます。ご了承を。
オーストラリア入国書類 Incoming Passenger Card 記入方法と英語解説【動画つき】
この記事は、主に Australian Border Force の文書が参考元です。これは、法務省の出入国在留管理庁にあたるオーストラリア機関です。
前回の記事、渡航前の最低知識では、日本人ワーホリの Travel documents の一つが入国カードだという話をしました。まずは入国カードについて簡単説明、後半は記入方法です。
Incoming passenger card は、機内または空港でしれっと渡されるアンケートみたいなカードのことで、 Travel document の一種です。つまりビザ同様に重要な書類ですね。必ず記入し、渡航先の空港で提出する必要があります。いわいる税関申告をする書類のことです。尚、入国カードの名称は国によって異なります。
An Incoming Passenger Card (IPC) is to be completed by passengers entering Australia. IPCs will be provided to travellers on board their flight or ship before arrival or by the Australian Border Force in the arrival terminal.
Incoming Passenger Card (IPC) – Australian Border Force
A passenger card is a document providing passenger identification and an effective record of a person’s entry to Australia.
Incoming Passenger Card (IPC) – Australian Border Force
identification:本人確認のこと。
record: 出入国の記録のこと。
国際的には、税関申告のことを「Customs Declaration」などと言う。ごめんね難しい用語を並べて。ただノマドちゃんはこのへん手加減はしないのです。難しい単語はないから読んでね。
A customs declaration is a form that lists the details of goods that are being imported or exported when a citizen or visitor enters a customs territory (country’s borders). Most countries require travellers to complete a customs declaration form when bringing notified goods (alcoholic drinks, tobacco products, animals, fresh food, plant material, seeds, soils, meats, and animal products) across international borders.
Customs declaration – Wikipedia
これらの文章がわからない人は、英語力ではなく社会知識が足りないので、税関申告の概念を日本語で理解してから英文を読んでみてね。
Incoming Passenger Card の目的、ザクっと理解
入国カードには、検疫や犯罪防止など実に様ざまな目的がある。税関・統計・衛星・野生動植物・通貨など、実に多くの目的がある。
Passenger cards also serve as:
Incoming Passenger Card (IPC) – Australian Border Force
a declaration in relation to health and character requirements for non-Australian citizens
serve as:ここでは目的を意味する。
character requirements:ビザ申請でよく目にする用語で、法を犯すようなキャラ(人物)でないかをチェックするという概念です。詳細:Character requirements for visas
declaration:ここでは自己申告することを意味する。
入国カードは、正式な Travel document なので、必ず真実を記入しサインと日付を入れてください。
Incoming Passenger Card 記入方法と英語(日本語)の学び方
タイトルに日本語と書いた理由は、税関申告は日本語でもわりと難しい概念だから。質問形式なので英文は難しくないが、多少の社会知識は必要だと思うのね。
ワーホリビザの本質をきちんと理解している人は、全ての質問を正しく答えられるはず。ビザ申請を自分でやりとげた人は、入国カードの専門用語も余裕だろう。
いや〜ノマドちゃんは入国カードなんて余裕だべ〜と思ったら…意外と書き方がよくわからない。そこで実際にプロの解説を見ると、書き方や質問の本質を正しく理解でき超スッキリ!
てことで以下、2つの動画を紹介するね。
IPCで英語と知識を一気に学ぶには?
渡航前にIPCサンプルを利用し、わからない概念や用語を調べることが大切。
- 英語の説明動画を利用する。
- 日本語と比べながら英語の概念を理解する。
はい、日本語バージョンもありまーす。なんや日本語あるんかーい!
うん、【日本語版PDF】と【英語版PDF】を比べて学ぶのも一つの方法です。
日本語で概念を理解してから英語で読むことで、文法も理解しやすくなる。注意点は、無理やり文字通りに意味を解釈しないこと。概念やコンテクストを理解することが言語学習のポイントです。
注意:PDFはサンプルです。これを提出することはできません。ただし、あらかじめ印刷し記入しておいたものを空港で写すなど、旅のわずらわしさを減らす工夫をしてね。特に飛行機に慣れてない人。
以下、英語動画2つの使い方を説明するね。
英語動画! Incoming Passenger Card をプロが解説
英語が聞き取れない人は、無理せず字幕をつけてね。
IPC説明動画①
ビザエージェンシーSydney VisaのIPC説明です。IPCの意味やその目的、記入方法までをまとめた動画。後半の Skilled Visa の部分は、関係ないので見なくてOKだよ。
英語アクセントについて。私はあまり馴染みがない音だったので、シェアメイトに尋ねてみると、この女性は豪アクセントのようだ。まぁそうだよね。もちろん豪も方言があるので、いったいどの地域のアクセントなんだろうね。
IPC説明動画②
Custom Breezeという旅行者むけのフォーム記入サービスを提供する会社の動画です。おそらくアメリカの会社かな。
この動画は記入方法のみだがめちゃ勉強に。太鼓判!※冒頭にオンライン記入の説明があるが、そこは気にしなくてOKです。
- 用語のわかりやすい解説、同異語・関連語を超〜学べる。
- 質問内容の意図や本質の説明、物事を正しく理解できる。
- チェックのつけ方などもしっかり説明あり。
この話者の英語アクセントはカナダ英語ではなく、南アメリカの訛りがまじってる気がするので、おそらくアメリカ人。南アメリカの英語はクセが強いことで有名。日本も訛りが強い地域あるよね、そんな感じ。『Kill a mocking bard』という有名な小説の映画があるが、あれが南の英語です。この小説すばらしいのでいつか読んでほしい〜。
記事はここまでです。渡航前に身につけた豪の社会知識は、ワーホリ生活のどこかで必ず役にたつ。ぜひいろいろ学んでみてね。