カナダ人気テレビドラマ『キムさんのコンビニ』が英語の勉強におすすめな理由
こんにちは。 のまどちゃんです。
3ヶ国3大陸でワーホリしまして、現在はカナダトロントでフリーランス翻訳者をしつつ、カナダ情報を発信してます。
今回は、トロントの超ローカルTVドラマが面白すぎたので紹介します。
カナダ人気テレビドラマ『キムさんのコンビニ』で英語の勉強がおすすめな理由
カナダのTVドラマ 『Kim”s convinience 』 がローカル感満載、本場の英語が勉強できるだけでなく、内容が本当におもしろい!
内容は見た目の通り、カナダのトロントでコンビニ経営をするキムさんとその家族の笑いあり涙ありのコンビニコメディ。
キムさんのコンビニで英語を勉強する際におさえるべきポイント
- キム両親が話す壊れた英語とその子供世代が話す流暢な英語の違い
- 学生生活と社会人生活と家族の本当に使える日常英語
- 韓国の文化は日本と似ていて状況がわかりやすい
- 様々な国のバックグラウンドの英語の違いと文化
本当の意味で英語を理解するとは
カナダでは、コミュニケーションにおいて異文化や人それぞれの価値観を理解しあうことが非常に重要です。
日本で英語を勉強する上でネックになるのが、文化や価値観の違いがわからないということです。かといって、いきなり海外留学しても、英語が流暢すぎるのと文化がわからずにまともな会話が難しいです。
なので 『Kim”s convinience 』 のような超ローカルドラマで文化と英語を一緒に学ぶのがオススメです。移民カルチャーにフォーカスしたドラマは、本当に学ぶべき世界英語と言えます。
ドラマや英語で勉強する際の落とし穴
アメリカのドラマが英語教材として有名ですが、いきなりコレで勉強するのはオススメしません。
自分が実際ドラマ『フレンズ』でトライしたのですが、英語のスピードが早すぎるのと、西洋の文化を知らないと分かりずらい表現もあり、西洋人にフォーカスされた西洋人目線の内容になっています。
例えば90年代のアメリカドラマや映画は西洋人の目線で描かれている物がほとんど。アジア人俳優を起用するものはわずかであり、アジア文化を偏見なしで描いた作品は非常に少ないです。
『キムさんのコンビニ』で英語と世界レベルのコミュニ―ケション能力を学ぼう
このドラマに見られる異文化同士の意見の衝突はトロントでは日常です。ここは日本人には本当に理解が難しいところですが、差別のような繊細な事柄もこの作品では描かれています。
『キムコンビニエンス』では、相手は○○人だかえら、これはできて当然とか、これは知っていて当然という思い込みで会話をして、異文化同士が衝突するシーンが多々あります。
例えば、私のシェアメイトのイタリア系カナダ人は、よくパスタやピザを食べてるけど、カナダで産まれ育ちイタリアに行ったことはない。→ドラマのジャネットもたぶんそう。
両親はイタリア人でイタリアの食文化などは良く知っているが、イタリア現地の文化やイタリアのことはよく知らないし、イタリア語も話せません。でもイタリアの文化を誇りに思っている事に違いはない。
なので、あくまでもイタリア系カナダ人として、相手の多様性を理解したうえで会話をする必要があります。
英語ができても、これが理解できてない人が実は非常に多く、偏見に満ちあふれた会話になり、相手を不快にさせていることがあります。
カナダでは、相手の生まれや育った場所、また宗教など、相手のバックグラウンドを頭において会話をする能力が必要
北米の文化を知らないという人は、 『Kim”s convinience 』 のようなリアルな英会話が学べる教材がおすすめです。
この記事ではカナダの文化が学べる無料動画も紹介してます。
カナダの現地英語を学べる無料動画を紹介【自宅でスピーキング】
カナダ人気TVドラマ『キムさんのコンビニ』で無料で英語を学ぼう
『Kim”s convenience 』はCBC (Canadian Broadcasting Corporation)というカナダ政府が所有するメジャーなTV局で制作されています。CBCとはニュース・ドラマ・スポーツ当カナダの情報を発信するTV局です。
CBCのオンライン版はこちら https://gem.cbc.ca/
私はNetflixで見たんですが、このCBCオンラインで、カナダ在住の方は無料で見れます!
『Kim”s convenience 』 は賞も受賞してるよ
2018年にはCanadian Screen Award (CSA)という有名な授賞式で、最優秀コメディシリーズ賞と最優秀主演男優賞を含む3つの賞を獲得しました。
※その際の授賞式はこちらですが、ドラマを見たあとに見るほうが面白いよ。
『アジア人にフォーカスしたドラマ』が賞を受賞するというのはカナダでもめずらしく、このドラマが 作品としてどれだけ評価されているのかが分かります。
ドラマに出ている俳優は地元トロントの俳優さんばかり、私がダウンタウンのカフェで働いてる時に、この中の俳優さん(誰とは言いませんが)が客として来てました。彼らはいつかハリウッドで有名になるかもしれないので要チェック!
『Kim”s convenience 』をさらに楽しむためのポイントはこちら
ドラマの舞台であるトロントと言えば、マルチカルチャーが売り、移民の国カナダを代表する都市です。カナダの移民文化と韓国文化の絶妙なバランスがトロントの地元感をかもしだします。
個人的には父キムさんが反日トークを展開して、娘ジャネットがツッコムところなどが面白いです。おそらくこれは韓国あるあるです。
移民としてカナダに移住した両親とカナダで生まれ育った子供世代のギャップと、英語レベルや考え方の違いと共に、キムファミリーを通して韓国と日本の微妙な関係性も勉強になります。
実は韓国ではキリスト教徒が多く、オーストラリアやカナダには韓国チャーチがたくさんあります。以外と知らない韓国文化も是非学んでほしいです。
ちなみに、キム夫婦はカタコトの英語をしゃべりますがあれは演技のようで、俳優さんは実際は英語ペラペラです。授賞式の動画でチェックしてみてください。
撮影地はもちろんトロントの街
娘ジャネットが通うアートスクールも実際の学校です。可愛いデザインの建物でした。キムさんのコンビニは今は違うお店になっているようですが、その場所も明らかになってます。
このドラマを見れば、実際のトロントの街並みがわかるので、トロント移住を検討中の方は必ずドラマをチェックしてくださいね。
最後に
世界の英語人口は約15億人。
そのなかでネイティブはたったの3,8億人(25%)
私を含め11,2億人 (75%) は壊れた英語をしゃべってます。
なので自分の英語が壊れていても全然気にしなくてOKですよ、ほんとに。このドラマを見ればそれがよくわかります。