Responsible Service of Alcohol (RSA)資格の概要/オーストラリアで仕事
「Responsible Service of Alcohol (RSA)」は、オーストラリアでアルコールを提供する仕事に必要な資格です。
ワーホリや学生など、新生活を始める人のために、最低限の知識をまとめたよ。
前回の記事の続きです。読んでない人どうぞ。
Responsible Service of Alcohol 資格の概要
Responsible Service of Alcohol (RSA) とは、オーストラリアでアルコールを提供する仕事に必須の資格です。
飲食店:レストラン・パブ・バー・ホテル・居酒屋など。
ポジション:ウエイター・サーバー・バーテンダーなど。
RSAコースを修了すると、証明書(RSA certificate)を受け取ることができる。この RSA certificate をコピーし、新しい職場の雇用主に提出します。
RSAの目的は、文字通り、飲酒に携わる業務の責任と規則を学ぶためにある。例えば、お酒を提供しないバリスタやキッチンスタッフなどは、基本的に必要ない。ただしワーホリ生活では、どんなキッカケでポジションが変わるかはわからない。いつでもRSAを取れるよう、情報は軽くチェックしておこう。
尚、ギャンブルに携わる業務の資格は、Responsible Gambling Services (RGS) となります。
Responsible Service of Alcohol で社会を学ぶ
RSAに関する動画はたくさんあるよ。検索してみてね。これはNSW州の「Refusal of service」に関する動画、参考までに。接客に関するビジネス英語も学べます。
英・米の映画で、バーテンダーが客をケアするシーンあるよね?あれは店員が良い人間だからではなく、法律や規則があるから。バーの女性トイレにSOSの秘密のメモがあったり、泥酔して絡まれる女性を、バーテンがさりげなく助けるシーンあるよね。
オーストラリアでは、未成年(minor)や泥酔の人(Intoxicated person)にお酒を提供すると、提供した側にも重い処罰が課せられます。客が飲酒運転、違法行為や騒動を起こした場合、従業員または店側の責任も問われる。
西洋は、お酒の規則や習慣が日本と違う点も多い。RSAコースは、メジャー文化を学べる絶好のチャンスです。その社会知識は、現地の英会話でしっかり活用できるよ。
州による規則の違い、RTOsとは?
飲酒に関する規則は州により異なります。基本的には、自分が働く州が指定するRSAを取得します。
オーストラリアの州は別の国のように捉えてみよう。国土の狭い日本では、あまり馴染みのない感覚。州を移動するときは、違う国へ行くノリでその土地の規則やルールを学んでね。
Registered training organisations (RTOs)
RSAコースは、各州が認定する団体 (RTOs) が実地します。「accredited company」です。
注意:非認定のニセ団体が存在します。そこで取得したRSA資格は認められません。それだけ気をつけてね。公式RTOsの調べ方は、次の記事で紹介するので大丈夫。
RSAコースの料金とサービス
- オンライン (Online)
- 対面口座 (in person)
飲酒規則の取り決めを行うのは州政府ですが、コースの料金やサービスを決めるのは RTOs です。
認定団体(RTOs)により、RSAコースの料金やサービス内容は異なります。
RSA料金の目安 (NSW以外)
オンライン:$20~50前後
対面口座:$50~100前
New South Wales は、他の州と異なりカードの作成があります。顔写真+プラカード作成の料金が含まれるため、費用は$100前後と他の州より高くなっています。
インフレの関係もあるので、最新料金は、各州の項目(次の記事)を参考にしてね。
料金やサービスを比較できるので、好きな RTOs を選んでね。どの RTOs を選んでも、コース修了後の証明書(RSA certificate)は、同じものが発行されるます。そこは心配しなくて大丈夫だよ。
RSA資格は仕事を始める前に必要?
州によっては、仕事を始めてからコースを受けることもできます。
仕事を始めた日から、指定の日にち以内にコースを修了してください。
Queensland / Victoria→ 30日以内
Western Australia → 28日以内
South Australia / Tasmania → 3ヵ月以内
Northern Territory → 7日以内
New South Wales → 不明
Australian Capital Territory → 不明
※各州のHP(2024年)を参考にしています。念のため公式HPや雇用先で最新情報を確認してね。
余裕を持って、仕事を始める前からRSAコースを探し始めよう。
仕事を探す際は、採用担当者にRSAを持っている又はコースを受ける準備をしている旨を伝えてね。
“Do you have a RSA?”
“Yes, I have a RSA certificate.”
“I don’t have it yet, but I’m willing to obtain it.
“I’ve been researching about the RSA courses. “
“I’ll take a RSA course on January 30.”
“I’ve registered for an RSA online course.”
取得したRSA資格は他の州でも有効?
移動先の州では、取得した RSA certificate を切り替える手続きが用意されています。
Interstate RSA training (bridging course) という、追加コースのようなものがある。州により概要は異なります。詳細は、各州の公式HPで確認する必要があります。
どの州に住んでも対応できるように、ノマドちゃんのほうでバッチリ調べておいたので大丈夫。RSA取得の詳細は。明日の記事で説明するね。概要はここまでです。See you tomorrow!!